大雪でスタックした車のそばで突然倒れた男性…必死の心臓マッサージで生還 救助の男性を表彰 釧路市
北海道釧路市で4月10日、路上に倒れた男性に心臓マッサージを行い、命を救ったとして、釧路市消防本部は60歳の男性に感謝状を贈呈しました。
釧路市の中村克彦さん(60)は2025年12月15日朝、勤務するバス会社に歩いて通勤していました。
釧路市が大雪に見舞われ、積雪が25センチに達した翌日でした。
至る所でスタックした車を救出しようと奮闘する市民の姿が見られました。
午前7時半ごろ、中村さんも自宅から約4キロ歩いた文苑地区で、動けなくなった車に遭遇し、両脇には年配の夫婦の姿があったといいます。
心配しながら反対車線側の歩道を通りがかると、50代の男性が突然、後ろに倒れたのです。
中村さんは「滑って転んだのかな」と思いましたが、男性は倒れたまま動きません。
緊急事態を察し通報すると、症状を聞いた消防は、心室細動の疑いと判断し、中村さんに救急隊が到着するまで心臓マッサージを行うよう指示がありました。
1秒間に2回、胸の中心を両手で5センチほど圧迫し続ける心臓マッサージ。
救命処置をしないと1分間に7%生存率が下がるといわれています。
会社で緊急時の講習を受けていた中村さんは、救急隊が到着するまでの7分間、必死に続けました。
倒れた男性はその後、救急車内で息を吹き返し、数日後には中村さんが勤務する会社に夫婦で訪れるほど回復したといいます。
男性の尊い命を救ったとして、中村さんは4月10日、釧路市消防本部から表彰を受けました。
当時の消防隊員は「救急車を見ると心臓マッサージを止める人もいるが、中村さんは強く深く適切に続けてくれていた。功績は大きい」とたたえました。
中村さんは「講習を受けていたが実際の現場は初めてだったので『これでいいのか』と思い必死だったが、いま思えば冷静にできた気もする。男性が搬送された後、心配だったが、社会復帰したと聞いて良かったと思った」と表彰に照れながらも笑顔を見せました。