【緊迫】住宅街で2発の銃声 ハンターがクマ1頭を駆除 窓を開けると…実を食べる姿も 札幌市
(山本記者)「クマがすぐそこにいるようです」
札幌市中央区円山西町の住宅街に出没した1頭のクマ。
顔のあたりが白っぽい色をしたクマが木に登り、がむしゃらに実を食べていました。
(山本記者)「いま大きな銃声が鳴り響きました。午後3時半ごろ、住宅街で大きな銃声が鳴り響きました。そして2発目の銃声が鳴り響きました」
札幌市によりますと、10月16日午後3時半ごろ、警察官の命令によりハンターが発砲し、クマ1頭を駆除したということです。
(札幌市環境共生担当課 坂田一人課長)「1頭の子グマを警察官の命令のもとでハンターの猟銃によって駆除いたしました。けさ目撃されていたものと同じだとこちらは思っています」
付近の住宅街では午前7時前、クマ1頭が相次いで目撃されていました。
窓越しに白っぽく見えるのは住宅の庭で目撃された子グマです。
クマは一時、この住宅の敷地内に居座りました。
この家の住人が庭にあるオンコの木に登る子グマ1頭を目撃し、警察に通報したということです。
(クマを目撃した子ども)「クマって叫んでお母さんに教えた。そうしたらクマはここにいたのがそこの木の上に登ってエサみたいのを食べていました」
(父親)「襲われたりとかがなくて本当に良かったと思いました」
(山本記者)「クマはこちらのオンコの木に登っていたということですが、すぐ近くの庭の地面にはクマのものでしょうか、フンも確認できます」
オンコの木の周りにはクリの木もあり、痕跡調査の結果、近くで見つかった体毛などからクマと断定されました。
(札幌市環境共生担当課 清尾崇係長)「少し明るめの色をした特徴的な色をしたクマかと思います」
この住宅の近くでは別の住人が白っぽい色をしたクマ1頭を目撃したほか、午後2時20分ごろにもクマ1頭が目撃されています。
クマの出没をうけ、近くの大倉山小学校と宮の森中学校が臨時休校しました。
一方、連日クマが目撃され「ヒグマ警報」が出されている札幌市西区でも…
(山本記者)「こちらの住宅の裏の庭でクマが目撃されました。そしてこちらの木ですが、クマによって折られた痕跡も確認できます」
午前6時20分すぎ、札幌市西区山の手5条10丁目の住宅敷地内でもクマ1頭が目撃されました。
(目撃した住人)「クマだって言ったら婿さんがそこの窓を開けたんですよ。そうしたらびっくりして振り向いて、お尻だけ向けてまっすぐ登って行ったものですからね。シカはオンコの葉っぱも食べに来るけど、クマがオンコの実を食べに来るなんていうのはちょっと珍しい。一撃がおっかないからね。用心しなきゃいけないよね」
クマはオンコの木に覆いかぶさるような状態で実を食べていたということです。
(札幌市環境共生担当課 清尾崇係長)「(クマが)出てくる時間帯が夜とは限らないのかなと思いますので、日中でも出没する可能性はありますよというのは少し注意だと思います。この辺に食べるものがあると認識すれば繰り返し来てしまうというおそれはあると思いますので、そこも注意が必要かなと思います」
札幌市の住宅街に出没を繰り返すクマ。
市内の住宅街では16日未明からクマの目撃が相次いでいます。
午前1時半ごろ、中央区南29条西12丁目で車で走行中のドライバーが道路上にいるクマ2頭を目撃しました。
午後4時半ごろ、西区山の手の住宅街で再びクマ1頭が目撃され、ハンターが出動して対応にあたりました。
市や警察などはパトロールを強化するなど警戒を強めています。