【注意】白石にも危険な植物バイカルハナウドか 北大で発見された植物は“特定できず” 札幌市
世界で最も危険な植物の1つ「バイカルハナウド」とみられる植物が、札幌市白石区で見つかりました。
これを受け、市は公園や草地の緊急点検をし、注意を呼び掛けています。
白石区の公園を見回っていたのは、区の職員です。
草むらを目視で入念に確認しています。
探していたのは…世界で最も危険な植物のひとつ「バイカルハナウド」です。
樹液が皮膚に付着したまま日光に当たると、深刻な皮膚炎などを引き起こすおそれがあります。
(札幌市白石区土木部維持管理課 北浦みかさん)「背が大きくなると聞いていて、草木が密集したところを確認している」
じつは白石区では7月2日、サイクリングロード付近で40株ほどのバイカルハナウドとみられる植物が確認されました。
大きいもので草丈が2.5メートル。
葉に深い切れ込みやふちには粗いノコギリ歯など「バイカルハナウド」と特徴が似ていました。
現在はすべて除去されています。
(石田記者)「バイカルハナウドとみられる植物は、人の手が届くような場所に生えていました。この辺りは住宅街が広がっていて、人の生活圏すぐそばだということが分かります」
(市民)「え、ここにあったんですか、そうだったんだ。ここはランニングで通るけど知らなかったです」
(市民)「全然知らなかった。すごい傷跡。おっかないなと思って」
札幌市内では6月、このほかにもバイカルハナウドとみられる植物が、北海道大学の敷地内でも見つかっています。
この植物について北大は3日、バイカルハナウドと特定できなかったと発表しました。
しかし、毒性のないオオハナウドとは明らかに異なり、危険な可能性もあるため、引き続きほかの場所で生育がないか調査を続けるとしています。
3日に実施された札幌市による緊急点検。
これまでにバイカルハナウドとみられる植物は見つかっていませんが、今後も警戒していくということです。
(札幌市白石区土木部維持管理課 北浦みかさん)「今回の場合は誰も知らない植物なのでなかなか難しいところなんですけど、特徴を専門家にも教えてもらっているので、それに沿って目視で確認するしかないかなと思っています」
市は同様の植物を見つけた場合は絶対に触らず、すぐに連絡するよう呼びかけています。