「反対ですから!」住民懸念 新しい動物園の建設めぐり説明会 ノースサファリの動物引継ぐ計画
(ビーチキャピタル 酒井薫子取締役)「私はあそこの動物が大好きで本当に助けてあげたいなって」
(地域住民)「動物がかわいいんだったらいまいる動物を最後まで見届けてあげたら」
9月末に閉園したノースサファリサッポロ。
いまも園内には200頭以上の動物たちが残りますが、12月5日、新たな動きがありました。
ノースサファリの運営会社・サクセス観光に支援を申し出た東京の投資会社・ビーチキャピタル。
ビーチキャピタルはノースサファリの動物たちを引き取り、運営会社が所有する近くの土地を購入して、新たな動物園を作ることを計画しています。
新しい動物園の予定地はノースサファリから1キロほど離れた場所で、住宅街に隣接しています。
ノースサファリは11月末までに市から動物の移動計画書を提出するよう求められてきましたが、14頭の移動予定だけを伝え、残りの242頭については「現時点で移動予定を確定するのは困難」としていて、動物たちの移動が課題になっていました。
ビーチキャピタルは動物を取り扱う事業はしていません。
役員の1人で有名音楽家のマーク・パンサーさんの妻の酒井氏は、過去にノースサファリを訪れたことを明かしてこう訴えました。
(ビーチキャピタル 酒井薫子取締役)「私はあそこの動物が大好きで本当に助けてあげたいなって」
しかし、住民からは・・・
(地域住民)「動物がかわいいんだったら許可を取り直して、いまある場所でいまいる動物を最後まで見届けてあげたら」
(地域住民)「住民と合意の上で(計画を)進めることを約束していただければ」
(ビーチキャピタル 赤澤芳樹社長)「そのつもりです」
(地域住民)「反対ですから!」
予定地のすぐ隣には住宅があることから反対の声が相次ぎました。
近くに住む小林さんです。
小林さんも住宅街に新たな動物園ができることで生活環境が悪化することを心配しています。
(小林久公さん)「ベランダを開けたら窓の外は動物園という状況になる。交通の問題も危なく心配の状況が生まれてしまう」
市によると、一般的に市街化調整区域でも申請がおりれば建設が可能です。
ビーチキャピタルは市に相談中ですが、動物園の具体的な計画などはまだ決まっていないということです。
(ビーチキャピタル 赤澤芳樹社長)「きょうの話みたいに、非常に迷惑とおっしゃるのを無理やりやることはありません」
サクセス観光の関係者は新しい動物園計画について、「動物福祉の立場から、選択肢の一つとして検討している」とコメントしていて、今後の協議の行方が注目されます。