北海道・小樽海上保安部などはナマコを密漁した漁業法違反の疑いで、札幌市や石狩市などに住む男8人（20代～40代）を現行犯逮捕しました。

このうち主犯格の山田貴明容疑者（33）は自称･暴力団関係者だということです。

男らは2025年5月10日午後8時55時ごろから同日午後11時55分ごろまでの間、北海道小樽市の桃内沖合海域で、ナマコ約485.5キロを密漁した疑いが持たれています。

当時、付近をパトロールしていた海上保安部の職員が海上に無灯火のゴムボートを発見し、監視を続けていたということです。

その後、北海道余市町大川町の海岸で陸揚げされた同じゴムボートを確認し、海上保安部の職員が乗船者らに職務質問したところ、簡易潜水器を使用してナマコを密漁したことが明らかになり、現行犯逮捕しました。

また、一時、3人が海に向かって走り逃亡を試みましたが、海上保安部の職員による説得で海岸に戻り、逮捕されたということです。

8人はゴムボートの船長役、潜水してナマコを獲る実行役、海岸での見張り役などそれぞれ役割分担をして犯行に及んだということです。

小樽海上保安部は捜査に支障があるとして、山田容疑者らの認否を明らかにしていません。