立憲民主党道連 新代表に勝部賢志氏を選出 次期衆院選に向け国民民主との調整は 意気込み語る

立憲民主党道連は2025年9月20日、札幌市内で臨時大会を開き、勝部賢志参院議員を新たな代表に選出しました。
以下、報道陣との質疑応答。
Q.はじめに―
「きょうは立憲民主党の臨時大会に来ていただきありがとうございました。大会で代表に新任されました、立憲民主党の勝部賢志です。いま参院選を終えて、争点だった物価高対策をはじめ、様々な政策が本当に動きません。私たちも訴えてきた責任がありますので、とにかく1日でも早く、この公約、物価高対策を実現したい」
Q.衆議院選では候補者12人の当選が目標だということでしたが、一方で国民民主党も最近、小選挙区への候補擁立に強い意欲を示しています。国民民主党との候補者調整についてはどのような考えか
「いままだ具体的な調整や相談はしていません。基本的に12人が現職でありますので、その12現職をしっかり当選させるのが大前提。ただ国民民主党とはこの間もいろいろな政治の課題解決のご相談をしていますので、選挙に関しても相談があれば真摯に相談させてもらいたい。ただ、現職12人いるということが大前提ですので、それを踏まえていろんな話をさせてもらいたい」
Q.自民党総裁選の関係で、現在の自公政権は政権運営に立憲民主党をはじめ野党の協力が不可欠。野党側も新総裁の方針次第で今後の付き合い方や向き合い方が変わるのではないか
「立憲民主党として、道連代表として次期総裁の候補者、どのあたりを注視していきたいか。その中で私たちが求めてきた野党の声を聞くように、言い換えれば国民の声をしっかり聞けということですので、総裁になる方には国民1人1人の暮らしにしっかり責任を持つという立場で、耳を傾けるという姿勢が何より大事だと思っています。参議院でも与野党逆転をしたというのが直近の民意ですので、このことを踏まえて協議をする体制をつくるとか、過去のように自分たちの思いを一歩も引かないというような政権運営はただちに滞るでしょうし、みなさんの思いではないということを申し上げておきます」
Q.各候補の政策で重視したいことは
「どの候補が何を言っているかつぶさに知っているわけではないが、誰が総裁になってもいまの民意が、野党の声を含めて、当面急ぐのは物価高対策。例えばガソリンの話にしても、あるいは給付付き税額控除にしても、もっと言えば政治改革について強い決意を持って取り組むことが、国民のみなさまの信頼回復につながると思いますので、そういう考えを持つことがまず最低限、前提ではないか」
Q.改めて、立憲民主党道連の代表に立候補した理由は
「私は立憲民主党の前身である民主党時代から政治の道に足を踏み入れましたけど、多くの仲間と力を合わせて取り組んできた経験があり、民主党時代には幹事長という仕事もやらせてもらいました。代表という役割はいろいろな任務がある。1番大事なのは、党全体が1つにまとまっていくということだと思う。その役割は誰かが担わなければいけないとするならば、これまでいろいろな方々にお世話になってきましたので、恩返しも含めて、そういう役割を私自身が担うことができればという思いで、今回立候補しましたので精一杯頑張りたい」
Q.逢坂前代表からは“物価高対策が進んでいない”という話もあったが
「本当にその通り。私たちも指をくわえて見ているだけではいけませんので、1つは道民のみなさまに我々がこれから何をしていくかということを、しっかりとお伝えするということだと思います。例えば協議会をつくるとか、次期総裁が決まったらただちにそれを動かすということを強力に推進したい。仮に総裁選をやっている最中でも予算委員会を開くとか協議会の協議を進めるとか、私たちは全力でやるということを道民のみなさまにもしっかりとお伝えをして、苦しい本当にギリギリのところで歯を食いしばって頑張っているみなさまにまずは報告をしなければいけないと思っている」
Q.自民党総裁選に望むことは
「フルスペックでやる、投開票日も決めるということですので、そこをいま早くしろというのは難しいのかもしれません。ですから決まったあかつきには、参議院選挙の課題であった物価高対策をとにかく一刻も早く進めるということ。それから野党の声、国民の声を代表している野党の声をしっかり聞くというようなことをぜひ、総裁には望みたいと思います」
Q.自身の参院選については
「目標を持って臨んだ選挙だった。得票数でいうと70万票、野党で2議席、自民党に2議席取らせない。そういう意味で言うと必ずしも目標は達成できた選挙ではなかった。ただ、既成政党に対する危機感や政治に対する不信感がある中で私にいただいた票は多くの皆さんの苦しい思いであり同時に頑張ってくれというものだと思っているので、多くの方に応援をいただいたと思っている。全体的な話としては自民党や公明党への批判が強い中で、その受け皿になりきれていないということが北海道でもありましたので、しっかり改善できるように努めていきたい」
Q.野党で2議席とれなかったことについては
「本当に残念、あと一歩だった。常に100点取れていればよかったがそうではなかった。引き続き、思いを強くして、しっかり目標をもって頑張っていきたい」
Q.衆院選について、現職12人全員の当選という目標にむけてどのように動いていきたいか
「選挙本番が近づいてからの動きはそれなりにあるが、大事なのは日常的な活動。物価高対策も党として政策を打ち出しましたから、12人の衆議院議員やあるいは周りにいる自治体議員が1つになって訴えていくことが大事。そのためにさらなる力をくださいと。これで12人が減るようなことがあれば、自民党中心の政治に戻りかねない。政治の混乱をきたしていくということになりかねないので、そのことをしっかり訴えて、引き続き応援してもらえるようにしていきたい」