店頭に並ぶのはいつ?随意契約を一時休止 次の備蓄米は1800円程度 スーパーなど申込検討 北海道
小泉農林水産相は5月27日、備蓄米の随意契約の申し込みを一時休止したと発表しました。
早ければ30日にも、大手小売業者ではないマチのスーパーなどを対象に申し込みを再開するとしていますが、私たちの身近なスーパーでも安い備蓄米は並ぶのでしょうか。
備蓄米の入荷が続く、札幌市内のスーパーです。
このスーパーでは5キロ3758円で売られていました。
他のコメと比べると300円ほど安いですが、買い物客はー
(買い物客)「(定期購入のコメが)500円くらい上がっていますね。2000円台で買えるようになるのが一番いいかなと思う」
政府がスタートさせた備蓄米の随意契約。
小泉農林水産相は27日、申請する企業が70社に達して、今回売り渡す予定の2022年産米の上限である20万トンに到達する見通しのため、随意契約の申し込みを一時休止したと発表しました。
一方で、これから買い入れを希望する業者には、2021年産米で良いか意向を確認したうえで、早ければ30日にも、大手小売業者ではないマチのスーパーや米店などを対象に、申し込みを再開するとしています。
これまでの随意契約では5キロ2160円程度になる見通しでしたが、次の備蓄米は5キロ1800円程度になるとの見通しを示しています。
札幌市北区のスーパーです。
規模の小さいスーパーでも2021年産の備蓄米の申し込みをすることが可能になったことをうけて、店側は期待を寄せています。
(クーリッチ拓北店 高西邦明社長)「価格がいまの半分くらいになるので、食味は若干落ちるかもしれないが、家計に優しい価格になると思う。しっかりものが来て、客に早めにお渡ししたいというのが率直な気持ち」
一方、これまで取引先と年間契約を結び、コメの量を確保していた札幌市内のコメの専門店でも、次の随意契約の申し込みを検討しています。
店頭での販売ではなく、飲食店や病院などに向けての提供を検討しています。
(こめしん 徳山大介社長)「令和3年産ということなので、気になるのは食味の部分。自社の中で試食をして、ある程度問題なさそうだったら、飲食店や病院、グループホームなどに納品しているので、業務向けにブレンドして販売することを検討している」
その他、道内の小売業者では、コープさっぽろが休止前に随意契約の申し込みをしています。
6月下旬ごろから店頭での販売を開始する予定です。
また、北雄ラッキーなどが加盟するシジシージャパンも、5000トンを休止前に申し込んでいます。
アークスグループも随意契約の申し込みをしたということです。
身近なマチのスーパーなども対象となる次の随意契約。
いつ道内のスーパーの店頭にも安いコメが並ぶのか、さらなる政府の動きに注目が集まります。