道内ヒグマ目撃数過去最多…ガバメントハンター「自分で撃てるのではやい」警察OBら免許取得の動きも
2025年に相次いだ市街地でのクマの出没。
その対応を担うハンターですが、いま深刻になっているのが担い手不足です。
そこでいま、自治体が直接ハンターを雇うガバメントハンターなどが注目されています。
クマによる被害が過去最悪レベルとなった2025年。
北海道内ではクマの目撃件数が5000件を超え過去最多に。
知床では登山中だった男性がクマに襲われ死亡する事故も起きました。
羅臼町役場で働く田澤さんです。
デスクの周りにずらりと並ぶのはクマに関する資料です。
(羅臼町産業創生課 田澤道広さん)「これはクマスプレーですね。クマ対応するときにそれぞれ持って行けるように」
田澤さんは狩猟免許を持ちながら自治体の職員として働くガバメントハンターです。
(羅臼町産業創生課 田澤道広さん)「行ってすぐ撃たなきゃいけないときとか、(クマが)いなくなるようなときは、ハンターが来るのを待たなくても自分で撃ててしまいますので、その分はやいですね」
これまではクマの目撃や被害の連絡が入ると、まず猟友会のハンターが現場を確認。
そのうえで行政が駆除の必要性を判断し、改めて猟友会に出動を要請していました。
一方、自治体の職員であるガバメントハンターは、現場で状況を確認しながら駆除の判断まで行うことができ、対応のスピード向上が期待されています。
(羅臼町産業創生課 田澤道広さん)「ハンターもほかに自分の仕事を持って、空いたときには来てくれるみたいな人が多いので、すぐに来てもらえないということもある」
全国的に深刻となっているのが、ハンターの高齢化です。
地域によっては担い手が不足するなか、ある動きが…
(山本記者)「警察官や自衛官のOBなどに向けた狩猟免許取得説明会が道内で初めて行われています」
警察や自衛隊の退職者を対象にした狩猟免許取得の説明会です。
銃の扱いに慣れた人材をハンターとして確保する狙いで、狩猟免許取得までの流れや費用のほか、現役ハンターが狩猟の魅力を紹介しました。
(現役警察官)「シカが多くて困っていたので、有害駆除のために免許を取って、地域の役に立ちたい」
(自衛官OB)「即戦力になると考えている。有効な策だと思う」
猟友会に所属するハンターもこの動きに期待を寄せています。
(ヒグマ防除隊 玉木康雄隊長)「自衛官や警察官は銃の取り扱いに関して基礎的な部分は習得済みで、危険性も理解しているので、入ってきてくれるということは、安全面でのリスクをすでにマネジメントできる状態で入ってきてくれるので、非常にありがたいなと思う」
地域の安全を守るために欠かせないハンターの存在。
担い手不足をどう乗り越えるのか。
新たな人材の確保に向けた動きが加速しています。