登校中の小4男児はね死亡「自分の生きる意味は悲惨な事件を起こさないため」事故から1年…父親の思い
クリスマスを心待ちにしていた最愛の息子…事故で失った両親独白「被害者遺族だからこそ」札幌市
札幌市豊平区の交差点で、登校中の男の子が赤信号を無視したワゴン車にはねられ死亡した事故から、5月16日で1年が経ちました。
事故現場では、発生時と同じ時間帯に男の子の父親が警察などと交通安全を呼びかけました。
16日朝、札幌市豊平区の交差点では警察や地域の保護者など50人以上が集まり、子どもたちに交通安全を呼びかけました。
一向になくならない子どもが巻き込まれる交通事故。
この場所では1年前、いつも通りのはずの登校風景が一変しました。
2024年5月16日、横断歩道を渡っていた当時小学4年生だった西田倖さんにワゴン車が突っ込みました。
学校に向かっていた最中の出来事。
西田倖さんは腹部を強く打ち、病院へ運ばれている最中に容態が悪化し、その後、亡くなりました。
当時、歩行者側の信号は青。
ルールを守っていた倖さんを信号無視したワゴン車がはねたのです。
事故から16日で丸1年。
花を手向けていたのは西田倖さんの父親・圭さんです。
(西田倖さんの父親 西田圭さん)「本当に日々を重ねたくないという気持ちは正直今もずっとあるんですけど。どのように辛い日々を重ねていくかっていうところを考え続けるのが自分の人生なんだなって受け入れようとしています」
息子を亡くした場所で子どもたちへ交通安全を呼びかけた圭さん。
そこにあるのは、これ以上悲劇を繰り返してほしくないという願いです。
(西田倖さんの父親 西田圭さん)「自分の生きる意味は悲惨な事件を起こさないため。交通犯罪を起こさないためにできる限りのことをしていくというのが今の私の存在価値と思っている」
小学4年の幼い命が失われた悲惨な交通事故から16日で1年。
改めてハンドルを握る責任の重さを考えなくてはいけません。
05/16(金) 16:21