ノースサファリサッポロ「全国各地の動物関連施設へ…」HP更新し動物の移動開始を発表 札幌市
9月末までに閉園することを決めた札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」が、ホームページですでに動物の移動を進めていることを発表しました。
(鷲見記者)「ノースサファリサッポロはホームページを更新し、動物たちの移動を始めたことを明らかにしました」
(ホームページ)「動物達の移動につきましても、全国各地の動物関連施設様並びに専門家のご協力のもと随時移動を進めております」
ホームページで動物の移動について発表した札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」。
法令違反が相次いで発覚している「ノースサファリサッポロ」は、2025年9月末までに閉園することを発表し、動物の移動先が注目されています。
しかしー
(秋元克広札幌市長)「現時点で動物の移動に関する計画は提出されていません」
3月25日の会見でノースサファリサッポロの問題に言及した秋元市長。
札幌市は運営会社のサクセス観光に対し、動物の移動に関する計画書を3月末までに提出するよう求めていますが、27日までに計画書は提出されていないということです。
期限を過ぎても提出されない場合についてー
(秋元克広札幌市長)「必要に応じて現地に立ち入りをして、個別に動物の移動の状況・計画をヒアリングをしなければいけない」
札幌市は提出期限である3月31日までサクセス観光からの計画書の提出を待つ方針だということです。
一方で、この問題で困惑している自治体があります。
(静岡県富士宮市 須藤秀忠市長)「お引き受けする代物ではないと認識している」
困惑の表情を見せるのは、静岡県富士宮市の須藤秀忠市長です。
サクセス観光は2025年1月、富士宮市の休園中のテーマパーク「富士花鳥園」に新たな支店を設置。
2月、富士宮市に対し小型動物を飼育できないか打診していました。
富士宮市は「市街化調整区域にあたるため、動物の種類などを教えてほしい」と伝えましたが、サクセス観光からの返答はないということです。
(静岡県富士宮市 須藤秀忠市長)「札幌で法律違反していて、富士宮市でそんなことされても困りますから、厳正にきちっと対応したい」
サクセス観光は動物たちの移動先について「ご協力施設様の兼ね合い上お伝えすることが出来ない」と話していて、動物の行先は依然不透明なままです。