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商業・宿泊施設の開業も ファイターズ2軍本拠地を北海道移転へ「千載一遇のチャンス」歓迎の声

北海道日本ハムファイターズが、千葉県鎌ケ谷市にある2軍の本拠地を道内に移転する意向を表明しました。

移転先は札幌圏を検討していて、2030年をめどに移転を目指すということです。

(北海道日本ハムファイターズ 栗山英樹CBO)「育成をできる拠点をこの北海道に作らせてもらいたい」

球場を前にマチの賑わいが広がる空間。

ファイターズが発表した新たに道内に設置を目指す2軍施設のイメージ図です。

屋根のないメインスタジアムを中心に、周辺に商業施設や選手の寮、宿泊施設の開業も想定しています。

2軍本拠地の移転先については、北広島市のエスコンフィールド周辺を考えていて、会見ではすでに6つの市と情報交換していることを明らかにしました。

(ファイターズ スポーツ&エンターテイメント 小林兼開発本部副本部長)「札幌市・北広島市・恵庭市・江別市・千歳市・苫小牧市の6つでございます」

移転先は公募ではなく、今後、球団が希望する条件の自治体と個別に協議する方針です。

球団は、千葉県鎌ケ谷市にある2軍の本拠地「鎌ケ谷スタジアム」の老朽化や、北広島市に本拠地を置く1軍との移動距離などが課題で、2軍の本拠地の移転を検討していました。

若い選手を地域とともに育成できる環境を道内に作りたいと、移転を決断したということです。

(北本アナウンサー)「新庄監督は以前、この大和ハウスプレミストドームへの移転の可能性にも言及していました。地元のみなさんはどのように受け止めているのでしょうか」

(札幌市民)「大歓迎だよ、本当ね。(プレミスト)ドームだったらエスコンも30分くらいで行けるしいいんじゃない」

(札幌市民)「札幌は土地の広いところないでしょ、郊外でもいいんじゃないですか。恵庭とかあっちの方でも(新)千歳近いし」

移転候補地として名前が挙がった恵庭市では、商店街振興組合を中心に9日に期成会を立ち上げ、誘致活動を加速させる考えです。

(恵庭駅通商店街振興組合 行沢勇さん)「恵庭にたくさんの人が来てくれると、そのことによって経済効果が生まれてくる。商売をしている商店街の人たちにとって大歓迎じゃないかなと思います」

同じく候補地となっている江別市では、5月に2軍本拠地の誘致を進める「江別日本ハム誘致期成会」を設立しました。

すでに市民から署名を集めるなど、活動を本格化させています。

(江別ファイターズ誘致期成会 下畑英二事務局長)「敬意を表して心から歓迎したいなと思っております。若い選手たちと一緒になってこのマチを活性化していく上では、千載一遇のチャンスがきたというふうに考えています」

一方、ファイターズの栗山チーフ・ベースボール・オフィサーは道庁を訪れ、鈴木知事に2軍の本拠地移転について報告しました。

鈴木知事は期待とともに、道庁内に球団と自治体両方の相談に対応するサポートチームを7日に設置することを伝えたということです。

(北海道日本ハムファイターズ 栗山英樹CBO)「きょう来て、こうやってきょうチームを立ち上げてもらえるというのはすごくうれしいですし、知事の一言はすごく背中を押してもらえるので、すごく感謝しています」

また、2軍の本拠地移転についてファイターズOBの斎藤佑樹さんは、選手たちの負担が減るだけでなく、道民へのメリットも大きいと話します。

(斎藤佑樹さん)「僕は鎌ケ谷でもお世話になった選手なので、寂しいなという気持ちはあるんですけど。例えばナイターは1軍の試合があったとして、デイゲームは2軍の試合が見られる、野球ファンからすると習慣的になっていくのですごくいいなと」

球団は2030年をめどに2軍本拠地の道内移転を目指すということで、今後、自治体の誘致活動が活発化しそうです。

07/07(月) 16:20

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