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JR運転見合わせで代行バス「やっぱり不便で困る」網走川ではボラなど大量死 線状降水帯の影響残る

線状降水帯が発生した9月21日の豪雨や暴風の影響が続いています。

運転見合わせが続いているJR根室線では代行バスが運行されているほか、網走川では魚が大量に死んでいるのが見つかりました。

駅の構内から改札にかけて大きな荷物を持った人の長い列ができていたのは…

(武田記者)「釧路駅です。特急が運休しているため、これから代行バスの改札が始まります」

JR北海道は23日から、運転見合わせが続いている根室線の帯広ー釧路間をバスで代行輸送しています。

釧路発の第1便には98人が乗車し、帯広駅へと向かいました。

根室線では線状降水帯による豪雨の影響で、線路での土砂流出や流木の堆積などが複数か所で発生していて、復旧作業が続いています。

(利用客)「自然のことだからしょうがないけど、やっぱり不便になっちゃったりするので困りますちょっと」

(利用客)「単身赴任を苫小牧でしていてきょう戻る予定です。仕方ないんじゃないですか」

JR北海道は23日から少なくとも来週いっぱいまでは、札幌と釧路間の特急列車など1日あたり45本を運休し、帯広ー釧路間は代行バスを運行させるということです。

オホーツクの網走川に設置された秋サケを捕獲するための仕掛け付近です。

仕掛けに流木が絡まっていたほか、ボラやサケなどの魚が大量に死んでいるのが確認され、漁業関係者たちが回収に追われました。

先週末からの長時間にわたる暴風の影響で網走湖の水がかきまわされ、湖から無酸素の水が川に流れ込んだことが原因とみられています。

(北見管内さけ・ます増殖事業協会 宮腰靖之参事)「川の水の色も白く濁っていて、この水が通常に戻ってこないとサケも遡上してこないかなというふうに考えています。捕獲ができないと3~4年後に帰ってくるサケの卵がとれなくなりますので、とても影響は大きいです」

川の水質が改善されないと今後、秋サケの遡上や稚魚の放流事業には欠かせない採卵への影響が懸念されるということです。

道東に大きな被害をもたらした21日の豪雨。

まだしばらく間は各地に爪痕を残しそうです。

09/23(火) 16:14

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