ストーブ火災はすでに8件 過去5年平均上回る「燃えやすいものを置かない」ストーブ周りの環境に注意
札幌市白石区で12月3日、住宅が燃え男性1人が死亡するなど、道内では火事が相次いでいます。
本格的な寒さが到来したこの時期、注意が必要なのが「ストーブ火災」です。
建物のかげから立ち上る黒い煙。
3日、札幌市白石区川北1条3丁目で火事があり、一夜明け、4日午前10時ごろから実況見分が行われました。
この火事で木造2階建ての住宅が全焼し、この家の住人とみられる30代の男性1人が死亡しました。
道内で相次いで発生している火事。
11月23日には札幌市白石区でも2階建ての店舗兼住宅が燃える火事があり、住人の80代女性が死亡しました。
警察は、ストーブの近くに置かれていた段ボールが熱せられ発火したことが原因とみています。
6本格的な寒さが到来した道内。
この時期注意が必要なのがストーブ火災です。
札幌市消防局によると、札幌市で10月から11月に発生したストーブ火災の過去5年の平均件数は5件でした。
しかし、2025年は8件と平均を上回っています。
消防はストーブの近くに燃えやすいものを置かないことが大切だと強調します。
(札幌市消防局予防部 宮部修司さん)「ストーブの周りに布団や紙などの燃えやすいものを置かない、近くに洗濯ものを干さないといったことに注意してください」
また、札幌市では2025年10月、灯油ストーブに間違ってガソリンを給油し、出火するケースも発生しています。
ガソリンが気化することでストーブの火が引火し、大きく燃え上がってしまいます。
さらに、ストーブまわりのほこりの掃除は引火や異常燃焼を防ぐために重要だといいます。
(札幌市消防局予防部 宮部修司さん)「ストーブ周りの燃えやすいものを整理整頓することが大事。これから年末を迎えるので、大掃除の機会とあわせて出火の危険性がある所を清掃していただければ」
寒さも強まり暖房が必要なこの季節。
自宅や実家などストーブのまわりの環境を今一度確認することが大切です。