わなに警戒するクマも… 道が警察や猟友会と情報交換 クマ被害対策パッケージの円滑運用に向け
北海道苫前町で、推定体重400キロの巨大なクマが箱わなをひっくり返す様子が撮影されました。
道内ではクマの出没が相次いでいますが、道は11月17日に対策会議を開き、道警や猟友会などと情報交換しました。
苫前町小川地区に設置された無人カメラの映像です。
11月12日未明にカメラに映ったのは大きなクマ。
辺りをウロウロした後…
およそ300キロある箱わなを押してひっくり返していました。
地元猟友会によると、このクマは推定体重400キロで、箱わなにはシカの骨や皮が入っていたということです。
付近では11月に入り複数回クマの足跡が確認されていますが、クマはまだ捕獲されていません。
(北海道猟友会羽幌支部・苫前部会 林豊行部会長)「おしりの部分が見えた時すごいなってびっくりしたというのが正直なところ。この罠に対する用心深さから見ると、かなり罠に慣れているクマだと思う」
苫前町では10月7日、別の地区でクマ1頭が箱わなにかかり、駆除されました。
猟友会によると、クマはおよそ300キロあったということです。
道内各地でクマの出没が相次ぎ、個体によってはわなに警戒するクマもいて、対策が考えられています。
クマの出没が相次ぐ中、道は17日に会議を開き、11月14日に政府が発表したクマの個体数の削減・管理などを徹底する「クマ被害対策パッケージ」を円滑に進められるように、道警や猟友会と情報交換しました。
(北海道 加納孝之副知事)「国の対策を含め一体となった取り組みを進めまして、人命を最優先に道民のみなさんの安心安全を確保されるよう、ヒグマ対策の一層の強化に取り組んでいきます」
道では今後、人の生活圏へのクマの出没防止やガバメントハンターの人材確保など、「クマ被害対策パッケージ」に沿った対策を関係機関と進めていく方針です。
11/18(火) 05:11