雪まつりの大雪像制作「地元企業として協力したい」北洋銀行が引継ぎ検討 自衛隊の“縮小”うけ
2027年の「さっぽろ雪まつり」から、自衛隊による大雪像の制作が2基から1基に減ることを受けて、北洋銀行が大雪像制作を引き継ぐことを検討していることが分かりました。
札幌の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」では現在、自衛隊が大雪像を2基制作していますが、2027年から1基に削減されることが決まっていました。
この決定を受けて北洋銀行は、「雪まつりのシンボルの大雪像を残すために、地元企業として協力したい」として、大雪像の制作を引き継ぐことについて社内での検討を始めたということです。
市民からは期待の声が聞かれました。
(札幌市民)「従来通りやれるのであればありがたい。必ず行きたい」
(札幌市民)「いいことでないの。それで見に来るお客さんがいっぱいいるのだから」
(アナウンサー(1954年))「冬の札幌をいろどる恒例の雪まつりは、大通広場を中心として4日間にわたる豪華な雪の祭典が繰り広げられました」
さっぽろ雪まつりは1950年に地元の中高生が大通公園で雪像を展示したのが始まりです。
1955年からは自衛隊が雪像制作に参加し、雪まつりは全国に知られる冬の一大イベントとして成長していきました。
(工藤記者(2002年))「ことしから始まった市民ボランティアによる大雪像作りですが、きょうの作業は雪像づくりの基本ともいえる雪踏みです」
転機が訪れたのは2002年。
自衛隊が部隊編成の縮小を理由に、大雪像の制作を4基から3基に削減しました。
その後も段階的に削減は進み、2027年には1基となります。
北洋銀行は今後、自衛隊に対し技術継承などの協力を要請するほか、制作費用や人員確保について協力企業を募るなど、大雪像の制作に向けて検討を進めるとしています。
05/23(金) 16:19