雪道転倒で搬送は359人に「ぼーっと歩いていると危険」屋根から雪せり出す…頭上にも注意 北海道
日差しに恵まれた19日の札幌市内。
中心部の気温を見ると…
(石田記者)「日差しが強く手袋やマフラーがいらないくらいです。大通公園の温度計は4℃を示しています」
19日の道内は上空に暖気が入り込み、気温が上昇しました。
札幌では午後5時までの最高気温が3.1℃となりました。
(石田記者)「ここ数日の寒さから一転して気温が上がった影響で歩道には水たまりができています。」
札幌市北区の歩道です。
日当たりのいい場所には水たまりができ、日陰などではツルツル路面で歩行者は慎重に足を運んでいました。
(札幌市民)「つるつるでちょっと怖いです。2回転びました。」
(札幌市民)「日陰に入ると氷の山があって、車でも滑るし歩いていても歩道がガタガタ」
足場の悪い札幌市内。
今シーズン、札幌市の雪道での転倒による救急搬送者は12月14日までで359人にのぼっています。
これは、ここ7年で最多です。
(松本カメラマン)「こちらの屋根はだいぶ雪がせり出してきています」
北見市では屋根から雪がせり出す雪庇があちこちの住宅で見られました。
北見ではあす最高気温が7℃の予想で落雪事故に注意が必要です。
(北見市民)「歩く人は足元見て上見て、ぼーっとして歩いていると危険ですよね。スマホなんか見ている場合じゃない」
これは落雪の衝撃を検証する実験映像です。
5メートルの高さから雪の塊を車に落とすと、屋根は大きくへこみました。
さらに―
重さ4キロの氷の場合、フロントガラスにはクモの巣状にヒビが入りました。
道内では昨シーズン、落雪による事故は28件発生し、4人が亡くなっていて、今シーズンもすでに1人がけがをしています。
道内はこのあと天気は下り坂ですが気温が下がらず、夜になると道南だけでなく道北でも雨になるところが多くなります。
20日は道内各地で10℃前後まで上がる予想で屋根からの落雪や路面状況の変化に注意が必要です。