札幌市の「健康アプリ」初公開 見やすくシンプルを意識した作り “敬老パス”とどっちを選ぶ?
札幌市が健康増進のために2026年4月から導入を目指している「健康アプリ」が初めて公開されました。
ウォーキングなど健康活動に応じてポイントがたまるシステムですが、高齢者にとって使いやすいアプリになっているのでしょうか。
(札幌市保健福祉局 横谷大二郎課長)「こちらがホーム画面になっていまして、札幌らしさということで時計台を配置して、シンプルで見やすい画面を心がけています」
札幌市の担当者が説明するのは、市が開発した「健康アプリ」です。
ウォーキングなどでポイントがたまり、公共交通機関などで使うことができます。
市は2026年4月からの導入を目指していて、利用上限額を7万円から4万円分に引き下げる「敬老パス」か、この健康アプリのどちらかを選んで使うことになります。
(札幌市保健福祉局 横谷大二郎課長)「アプリ自体の機能としては、歩く・健康管理・人と会うの3つが主な機能ということになります」
このうち「歩く」機能は歩数を記録し、グラフで表示。
1日4000歩で3ポイントまでためることができ、1ポイント1円相当で使うことができます。
試しに市役所からテレビ塔まで歩いてみるとー
(青柳記者)「テレビ塔まで歩いてきましたけれども、歩数が400歩ほど増えています」
リアルタイムで歩数がカウントされていました。
「人と会う」ことでもポイントはたまります。
イベント会場にある二次元コードを読み込むことでポイントが加算されます。
外出を促し、交友関係を育んでもらう狙いといいます。
さらに、「健康管理」で体重を記録するとー
(青柳記者)「健康アプリで体重を入力します。3014ポイントでしたが、1ポイント増えました」
入力ごとに1ポイントを獲得。
継続することで体調管理にもつながると期待されます。
(札幌市保健福祉局 横谷大二郎課長)「あまり機能が多くなりすぎても複雑になって使いにくいということがあろうかと思ったので、我々としては高齢者の方々、様々な方々が長く続けられるということで、シンプルな機能に絞って作っているところ」
しかし2024年、このアプリの導入が説明された意見交換会で高齢者からは・・・
(札幌市民)「70代過ぎてアプリ使わないでガラケー使っている方がたくさんいます」
そもそもアプリを使えないと戸惑いの声も聞かれました。
今回、公表された健康アプリを見た高齢者からはー
(70代の市民)「これは私はパス。足が悪いので歩けないです。いい試みだと思いますけどね」
(80代の市民)「あまり横文字のことにはちょっと弱いです。年寄りによろしいようにお願いします」
札幌市は40歳以上の市民100人程度を対象に、5月いっぱい「市民モニター」を募集していて、使い勝手を尋ねた上で2026年4月から利用を開始する方針です。