【なぜ】2日連続で全国一の暑さ 北海道で気温上昇 駅前通りは閑散 雨量少なく農作物にも影響
北海道内は6月25日も厳しい暑さとなりました。
北見市では猛暑日に迫る34.9℃を記録し、全国で一番の暑さとなりました。
また、連日まとまった雨が降っておらず、農作物にも影響が出ています。
(松本カメラマン)「きょうの駅前通りは全く人が歩いていません」
猛暑日に迫る34.9℃と、全国で一番暑い場所となった北見市。
公園には水遊びをして涼む家族連れの姿がありました。
(利用客)「噴水にいれば冷たくて気持ちいい」
(利用客)「冷たい?」
(子ども)「冷たい」
25日の道内は西から暖かい空気が流れ込んだ影響で、24日に続いて気温が上昇しました。
北見のほか、滝上で34.4℃、遠軽で34.3℃など、94地点で真夏日を観測しました。
暑いときの避難施設となっている北見市内の図書館には、冷房の効いた部屋で涼む人の姿もありました。
(利用客)「あまりにも暑いもんですから。(図書館は)涼しくていいです」
こちらも33.1℃と2025年で一番の暑さを観測した札幌。
(向山記者)「強い日差しが照りつける札幌市内です。ソフトクリームも1分たたずともとけてしまう暑さ」
大通公園ではかき氷を食べる人や水遊びをして涼む子どももいました。
24日に続いて沖縄県よりも暑くなっている北海道。
こうした現象は、いったい何が原因なのでしょうか。
(上原予報士)「全体的に西から暖気が来ている。本州は梅雨前線もあり気温がやや下がった。一方北海道は強い日差し。これによって本州や沖縄より北海道が暑くなった」
異例の暑さは農作物にも影響を与えています。
(農家 堀尾信弘さん)「始まったばっかりなので、こんなにとれないのはちょっと悔しいなと思います。3割とれたらいいかな」
雨量が少なく、畑では地割れが発生。
収穫できなくなったサニーレタスやブロッコリーもあるといいます。
札幌では6月に入ってからまとまった雨がほとんど降っておらず、平年と比べても降水量は半分以下です。
太平洋側の高気圧の勢力が例年よりも強いことが影響しているということです。
農家の堀尾さんは残りのブロッコリーが順調に成長することが期待します。
(農家 堀尾信弘さん)「そのうちいい雨をもらってくれば回復するかなと。降りすぎもよくないが、そこそこ週1で降ってくれたら」
消防によりますと、恵庭市の畑で作業をしていた70代の男性や、上富良野町の外国籍の20代男性など、北海道内ではこれまでに少なくとも9人が熱中症の疑いで病院に搬送されました。
26日は雨の降る場所もあり、気温がやや下がる見通しですが、引き続き熱中症や体調管理に十分な警戒が必要です。