価格は5キロ4200円 新米の販売始まる 備蓄米の販売期限延長も「値上げは避けられない」
早くも新米のシーズン到来です。
北海道産のゆめぴりかや高知県産の早場米が、道の駅や米穀店の店頭に並びました。
気になる価格はどうなのか、今後の見通しを取材しました。
8月18日、空知の由仁町で始まったコメの収穫です。
JAそらち南によると、2025年は気温が高い日が続き生育が早かったため、2024年より6日早い稲刈りだということです。
(道の駅スタープラザ芦別 北坂仁美課長)「こちらが、えみまるの新米になります」
芦別市の道の駅では先週土曜日から新米が店頭に並んでいます。
価格は5キロ4200円。
令和6年産に比べ1割以上上がっているといいます。
購入した人はー
(購入した人)「ことしはこれぐらいなのかな、4200円…4000円台くらいなんですね」
新米の販売が始まる中、備蓄米について新たな動きがありました。
(小泉進次郎農水相)「新米の動きなども出てきている中で、随意契約の備蓄米の期限通りのお届けができなかった」
コメの価格高騰を抑えるため行われている備蓄米の随意契約では、契約後に引き渡されたコメについて、8月末までに売り切ることになっていましたが、いまだそのうちの3分の1以上が小売り業者などに届いておらず、売り切ることができないことから、期限が延長されます。
小泉農水相は予定通りに8月で備蓄米の販売をやめた場合、コメ価格高騰の「さらなるトリガーを引いてしまう」と強調しました。
釧路や札幌で店舗展開する米穀店は、新米の価格には影響しないとみています。
(こめしん 徳山大介社長)「備蓄米自体は価格が安くなっているが、銘柄米は高値で取引されていたので、仕入れ値が上がっているので下がらないのではないか」
今週月曜日から店頭に並んでいる高知県産の新米は、玄米1キロ810円で、令和6年産から200円以上上がっていて、道産の新米についても値上げは避けられないといいます。
(こめしん 徳山大介社長)「(道産米は)いま5キロで3500円ぐらいで販売しているものが4500円ぐらいになってくると考えている。道内産に関しては、早いものは今月末に入荷する見込み」
まもなく訪れる本格的な新米シーズン。
価格は令和6年産を上回りそうです。