1市4町が一丸となり誘致 ファイターズ2軍移転へ「バラエティに富んだ地域」苫小牧がアピール
北海道日本ハムファイターズが検討している2軍本拠地の北海道移転で、候補地の1つの苫小牧市で9月25日に期成会が発足しました。
周辺の自治体もサポートしていて、胆振一丸となって誘致への機運が高まっています。
「ファームの鼓動、苫小牧へ!」
苫小牧で25日に発足したのは、ファイターズの2軍本拠地の誘致に向けた期成会です。
地元の商工会議所が中心となって立ち上がりました。
(ファイターズ2軍施設を誘致する会 宮本知治会長)「将来を担う子どもたちが憧れや夢を持ち、地域に対する誇りや愛着、地域社会に貢献する意識の醸成が生まれると確信している」
苫小牧をはじめ、白老・安平・厚真・むかわの1市4町、胆振全体で機運を醸成していくことが狙いです。
期成会はさっそく市役所を訪問し、金澤市長に誘致の要望書を手渡しました。
(苫小牧市 金澤俊市長)「1市4町というくくりで首長はじめ賛同してくれている。本当に大きな力」
ファイターズは2025年7月、2軍の本拠地を千葉県の鎌ケ谷市から北海道に移転する意向を表明しました。
候補地として検討されているのが、エスコンフィールドや新千歳空港から近い6つの自治体です。
苫小牧市は10月1日から、ファイターズと交渉する専門の担当者を設けるなど、誘致に前向きな姿勢を見せています。
(長野記者)「苫小牧駅前の一帯は、ファーム施設誘致の候補地の1つとなっています。交通アクセスが良い場所で賑わいをつくりたい、それが市側の狙いです」
市はファイターズとの交渉の中で候補地をしぼっていきたい考えです。
誘致について、市民はー
(市民)「駅前に来たら誰もいないというか、デパートもなくなっちゃったし。私たちが小さいころは人が歩いていた」
(市民)「ファイターズが来てくれると活気あるマチになるのでは」
地元の企業も期待を寄せています。
仏壇店を営む丸屋彰伸さんです。
丸屋さんは苫小牧の後援会の副会長を務めています。
これまで、バスツアーを開くなどメンバーと一緒にファイターズを応援してきました。
(丸屋彰伸さん)「会員200人近く。来てほしいという人が多い。来たら色んな観光の面とかで栄えるのではないかと期待しています」
周辺自治体も苫小牧市をサポートする考えです。
24日、むかわ町の竹中町長は、誘致を胆振一帯の地域発展につなげてほしいと金澤市長に要望しました。
(むかわ町 竹中喜之町長)「(胆振1市4町は)農・林・漁業もあれば観光産業も工業もあり、バラエティに富んだ地域ですので、北海道経済をけん引できればと思っている」
こうした動きに対し、金澤市長はー
(苫小牧市 金澤俊市長)「広域で誘致に取り組めているのが他の地域と大きく違う。土地の確保、公的資金の用意、どのマチもそう簡単なハードルではない。私どもも誘致にむけて取り組んでいきたい」
苫小牧市を中心に胆振一丸で誘致の機運が盛り上がるなか、どんな誘致活動をしていくのか今後の動きにも目が離せません。