最高速度2倍のスピードで走行…罰金刑は「軽過ぎ」 大学院生など4人有罪判決 検察が異例の控訴

北海道・釧路地検は2025年8月13日、大幅な速度違反で検挙された男4人に罰金判決が言い渡された1審を不服として控訴し、いずれも懲役4か月執行猶予2年の有罪判決になったことを明らかにしました。
有罪判決を受けたのは、大学院生や漁師ら20歳から32歳までの北見総合振興局管内の男4人です。
このうち3人は、2024年9月、佐呂間町で最高速度60キロの一般道を126~133キロで走行し、可搬式オービスにより相次いで検挙されました。
もう1人は2024年6月、江別市内で最高速度100キロの高速道路を177キロで走行し検挙されたということです。
検察は4人に対し、2025年2月の1審で懲役4か月を求刑しましたが、釧路地裁北見支部は求刑が重すぎるとして、立て続けに罰金刑(10万円)を言い渡しました。
1審を受けて検察は、3人は2倍以上のスピードを出すなど大幅な速度違反をしているのに判決は軽すぎるとして4人を控訴。
速度違反を巡る類似の裁判で4件続けて検察が控訴するのは異例です。
道幅が広く直線が長い北海道は、走行速度が他の地域より高く、重大事故も多い事などから、速度超過の量刑は重くなる傾向があるといいます。
そのうえで7月に開かれた札幌高裁の2審では、高速度の運転は大変危険で北海道の重くなる量刑傾向は合理的として、検察の主張をほぼ認め、4人に懲役4か月執行猶予2年の有罪判決が言い渡され、その後確定しました。
検察は「引き続き悪質な交通事案には厳正に対処する」と強調しています。
08/20(水) 07:43