運輸安全委が指摘「腐食状態を把握できていなかった」貨物列車脱線事故…海水塩分が原因か 北海道
北海道森町で2024年に起きた貨物列車の脱線事故について、国の運輸安全委員会が調査報告書を公表しました。
破断したレールは海水の塩分によって腐食した可能性があると指摘しています。
2024年11月、JR函館線の森―石倉駅間で起きた貨物列車の脱線事故。
(長岡如龍)「脱線した車両を見ると、車輪に大きく損傷が見られます」
札幌方面に走行中の貨物列車が踏切を通過した際、あわせて5両の貨車が脱線しました。
この事故について5月28日、国の運輸安全委員会が調査報告書を公表しました。
報告書によると、踏切付近の右側のレールがおよそ4メートルにわたって破断。
その損傷したレール上を走行したことが脱線につながったと考えられています。
レールは貨物列車が通過する際に破断したとみられ、運輸安全委員会はその原因をこう指摘しました。
(運輸安全委員会)「レールが破断したことは、レールの腹部および底部が激しい腐食により減肉し、強度が大幅に低下していたことによるものと考えられる」
なぜレールは激しく腐食していたのか。
この踏切は漁業関係者の車両が日常的に通行していました。
その際に、荷台から海水が線路上にこぼれ落ちる様子も。
運輸安全委員会は、この海水の塩分が腐食を進行させた可能性があると指摘しました。
(運輸安全委員会)「本事故は、レールの検査は行われていたものの、腐食などの状態を十分に把握できていなかったことが関与し、レールが破損・欠損したことによると考えられる」
事故後、レールの検査手法を変えるなど再発防止策を講じていたJR北海道。
「調査報告書を真摯に受け止め、同種の事故などを発生させないよう取り組んでまいります」とコメントしています。
05/28(木) 20:58