まだ夏なのに…除雪機やストーブが売れる!「去年買おうとしてもなかった」冬の備えはやくも始まる
まだ暑い日が続く北海道内ですが、早くも冬商戦です。
なぜ、この時期から冬の備えが始まるのでしょうか?
取材すると、ある背景が見えてきました。
(長南記者)「ホームセンターに来ているのですが、この暑さをしのぐための扇風機が売られているそのすぐ隣で、冬の商戦が始まっています」
札幌市内のホームセンターで早くも並んでいたのはストーブです。
8月20日から「早割」として、この時期に購入するとお得ということもあり、すでに売約済みの商品もありました。
さらにー
(ジョイフルエーケー屯田店 新酒英暁さん)「まだ暑いんですけれどこのように少しずつ売れてきています」
除雪機も1万5千円割り引く「早割」を始め、すでに店頭に並んでいます。
暑さはまだ続く道内ですが、この店では用意しているおよそ170台のうち、すでに20台が売れているということです。
(除雪機を見に来た人)「去年買おうとしても無かったからさ。スノーダンプ2台あるけれどゆるくない(大変)」
夏なのに除雪機やストーブが売れる背景には大雪がありました。
2025年2月、帯広市では12時間に120センチの記録的な降雪になり、生活を直撃しました。
品薄になる前に準備する人が多いといいます。
(ジョイフルエーケー屯田店 新酒英暁さん)「まだまだ暑いですから、除雪といってもピンとこないでしょうけれども、お早目にご来店いただければ、今だったらお選びいただけるということが分かっている方はもう来ています」
私たちの生活に欠かせないあるものも、冬商戦がはじまっていました。
(長南記者)「札幌市の車用品店ではいま夏タイヤと冬タイヤの入れ替えを行っています」
原材料価格の高騰などで値上げが続いているスタッドレスタイヤ。
2025年も9月1日から大手タイヤメーカーが相次いで5パーセントから10パーセントの値上げを発表しています。
駆け込み需要を取り込もうと、この店舗では年式の古いタイヤを安く販売するセールを行っています。
こちらの2023年から24年に製造されたタイヤは、4本で定価4万円あまりが2万9800円に。
2024年製のタイヤは16万円あまりがおよそ5万円になっています。
(ジェームス石山店 片山智靖さん)「値上げ前にお買い得品をぜひご購入いただいたほうがいい。値上げが続いている世の中ですので、お安いうちにご提供したい思いがある」
早くも始まる冬商戦。
雪の苦い経験と物価高が消費者心理を動かし、冬に向けた準備が加速していきそうです。