「いまの場所でやればいい」住民から反対の声 ノースサファリの動物引継ぎ…新たな動物園を計画
2025年9月末に閉園したノースサファリサッポロを巡り新たな動きです。
東京の投資会社が、園内の動物を引き継いで新たな動物園をつくろうと周辺住民へ説明会を開きました。
住民たちからは予定地が住宅街に近いこともあり、反対の声が相次ぎました。
(ビーチキャピタル 赤澤芳樹社長)「無理やり動物園をつくるとか投資案件でもないし、動物を助けるためにできることをやりたい」
ノースサファリサッポロの動物を受け入れて新たな動物園をつくりたいと説明会を開いたのは、東京の投資会社・ビーチキャピタルです。
ビーチキャピタルは2025年9月末に閉園したノースサファリサッポロの動物たちを引き取ったあと、運営会社が所有する近くの土地を購入して新たな動物園をつくることを計画しています。
新しい動物園の予定地は、ノースサファリから1キロほど離れた住宅街のすぐ近くだということです。
ノースサファリは閉園に合わせ、11月末までに市から動物の移動計画書を提出するよう求められてきましたが、14頭の移動予定だけを伝え、残りの242頭については「現時点で移動予定を確定するのは困難」としていて、動物たちの保護が課題になっていました。
ビーチキャピタルは動物を取り扱う事業はしていませんが、役員の1人は過去にノースサファリを訪れたことを明かしてこう訴えました。
(ビーチキャピタル 酒井薫子取締役)「あそこの動物が好きで私たちは助けたいと思った」
しかし、住民からは・・・
(地域住民)「動物がかわいいならいまの場所でやればいい」
(地域住民)「住民の同意を得てからやって」
(ビーチキャピタル 赤澤芳樹社長)「そのつもりです」
予定地のすぐ隣にも住宅があることから、反対の声が相次ぎました。
近くに住む小林さんです。
小林さんも住宅街に新たな動物園ができることで生活環境が悪化することを心配しています。
(小林久公さん)「ベランダを開けたら窓の外は動物園という状況になる。交通の問題も危なく心配の状況が生まれてしまう」
市によると、一般的に市街化調整区域でも申請が降りれば建設が可能です。
ビーチキャピタルは市に相談中ですが、動物園の具体的な計画などはまだ決まっていないということです。
(ビーチキャピタル 赤澤芳樹社長)「きょうの話みたいに非常に迷惑とおっしゃるのを無理やりやることはありません」
運営していたサクセス観光の関係者は新しい動物園計画について、「動物福祉の立場から、選択肢の一つとして検討している」とコメントしていて、今後の協議の行方が注目されます。