住宅街に複数の足跡「まさか…驚き」西区西野でクマ出没 目撃や痕跡は前年2倍以上 エサ不足か
10月8日未明、札幌市西区西野の住宅街でクマの目撃がありましたが、その後の調査で、アスファルトにくっきりと残るクマの足跡が見つかりました。
8日未明、クマの目撃があった札幌市西区。
市が実施した痕跡調査で発見されたのは、大きなクマの足跡です。
(長南記者)「札幌市西区の住宅街です。手のひらほどの大きさのクマの足跡が点々と残っていて、住宅街の方向へ進んでいるように見えます」
クマが目撃されたのは、札幌市西区西野4条7丁目の北1条・宮の沢通です。
8日午前0時すぎ、道路上にいる体長およそ1メートルのクマ1頭が目撃されました。
クマは住宅が密集するエリアへ歩いていったといい、その先の住宅街に足跡が残っていました。
(付近の人)「いつばったり会うか分からないので、会ったら怖いですよね」
クマが目撃された場所のすぐそばには複数の小中学校があり、3校で臨時休校を決めました。
(西園小学校 佐々木雅巳校長)「本当に驚きですね、まさかうちの校区にも来たのかと。子どもの安全のために、近隣の学校と相談して臨時休校としました」
札幌市西区では9月26日、男性がクマに襲われけがをする事故も発生しています。
札幌市内では2025年度、クマの目撃情報や痕跡の確認が200件以上に上っていて、2024年度の99件と比べ、すでに2倍以上です。
クマの出没が多い理由のひとつとして考えられているのは、クマのエサとなるドングリなどが少ないことです。
道の調査では、ドングリが広範囲で凶作、ヤマブドウやコクワが平年並みかやや不作に。
食べ物を探してクマが広範囲を移動している可能性が高いといいます。
(札幌市 清尾崇さん)「ここにクマがいたということしか分からず、どこから来てどこに行ったかもつかめていないので、クマの移動ルートを見ていかないと、山に帰っているのかこの辺にいるのかもう少し調べたい」
警察は付近の住民に夜間の外出を控えるよう呼び掛けています。