民宿をファンがリニューアル 「おもしろい宿にしたい」 道産の毛ガニメインの料理も 白老町の温泉宿
今週は「わが町の寄り道スポット」と題して、北海道内各地の思わず足を運びたくなるスポットを紹介します。
きょうはファンが継承し生まれ変わった白老町の温泉宿です。
目の前に太平洋が広がる胆振の白老町虎杖浜地区。
海に面した国道36号沿いに小さな温泉宿があります。
(ドゥラーニさん)「こちら露天風呂ですね」
露天風呂は虎杖浜温泉の源泉かけ流し。
波の音を聞きながらゆっくり浸かることができます。
客室も昔ながらの和室です。
実はこの温泉宿、閉館した民宿を継承し、2025年3月にリニューアルオープンしました。
(海のうた 海鮮と温泉宿 衣斐大樹支配人)「やっぱりこの虎杖浜という食べ物・人・温泉をしっかり引き継いで、いいものにして残していきたいという思いはあります」
2024年に閉館した「民宿500マイル」は、貸し切りの露天風呂や前浜でとれた新鮮な海の幸が人気の宿でした。
特にこだわっていたのが、目の前の虎杖浜で獲れる新鮮な魚です。
女将が自ら天日で干し、魚のうまみを凝縮させて提供していました。
しかし、民宿を切り盛りしていた女将が亡くなり、2024年11月に惜しまれながら閉館したのです。
その後、民宿のファンが継承し、名前も「海のうた」にリニューアル。
この日は道産の毛ガニをメインに、ちゃんちゃん焼きやホッキの刺身など地元の海の幸や白老牛を贅沢に使った料理が並びました。
夏休みに入り、連日家族連れなどで賑わっています。
(横浜から来た人)「毛ガニが1パイ丸ごとあって身がいっぱい詰まっていますし、カニミソ大好きなんですけれども、久しぶりに食べてうれしかったです」
その自慢の毛ガニをいただいてみました。
(松田カメラマン)「身がほくほくで口の中に入れた瞬間に甘みが口の中に広がります。最高です」
そして、こんな試みもー
エビや野菜をスリランカのスパイスとケチャップで味付けしたピリ辛なスリランカ料理「レヴィル」です。
民宿にはスリランカ人のスタッフ・ドゥラーニさんが調理するスリランカ料理が楽しめるバーやカラオケなどを新たに作りました。
(海のうた 海鮮と温泉宿 衣斐大樹支配人)「虎杖浜にはないような、あえてカラオケだとかバーだとかちょっと新しいこともやっている、おもしろい気になるような宿にしたいなと思います」
白老町の人気の民宿が古き良き雰囲気はそのままに、新たな温泉宿として生まれ変わり、地元の人や常連客に喜ばれています。