不漁続く秋サケ スーパーで前年比1.5倍「ちょっと高いな…」初競りは史上最高値キロ11万円超 北海道
北海道・えりも沖では秋サケの定置網漁が解禁され、札幌の中央卸売市場で開かれた初競りでは1キロ11万1134円の史上最高値がつきました。
札幌の中央卸売市場で初競りにかけられたのは、日高の高級ブランド「銀聖」などおよそ1.7トンです。
最高値は札幌市内の水産会社が競り落とした1キロ11万1134円で、記録が残っている2014年以降でもっとも高い値がつきました。
(最高値でサケを競り落とした日の出本田水産 眞下治次長)「漁師に頑張ってたくさん獲ってもらえるように期待を込めて、この値段をつけました」
午前5時ごろのえりも沖です。
日高管内では9月1日に秋サケの定置網漁が解禁となり、この漁船では2日朝、およそ700キロが初水揚げされました。
(えりも鮭定置網部会 佐藤勝部会長)「期待していた通りだね。去年は5本~10本の初漁だったけどね。初漁にしては700キロぐらいとなれば、ここ近年にはない量だよね」
近年、不漁が続く秋サケ。
道立総合研究機構によりますと、2025年の来遊数は、えりもより西で126.2%と前年を上まわる見通しです。
しかし、道内全体では前年比64.5%と不漁が予測されています。
史上最高値で競り落とされた秋サケはその後、札幌市内の海鮮丼の店でさばかれていました。
1日にオープンしたばかりのこの店では4日以降、秋サケを特別メニューとして提供するということです。
(北の宝 澤田昴典社長)「新ものなので、お客さまにはお安く提供しようかなと思います」
札幌市西区のスーパーです。
(藤得記者)「競り落とされた秋サケが店頭に並びました。切り身や筋子で魚売り場は赤く色づいています」
秋サケは100グラムあたり430円で店頭に並びました。
2024年の同じ時期と比べて1.5倍ほど高いといいます。
(コープさっぽろ二十四軒店 尾崎武志店長)「いっぱい獲れて安くなるのは当然願っているんですけどね。自然のものなのでね」
それでもさっさく品定めをしたり、買い求める客もみられました。
(買い物客)「秋サケが並んで筋子とかが出てくると、秋だなって感じしますよね」
(買い物客)「例年に比べてちょっと高いなって。100円は安くなってくれたらいいですよね」
北海道の秋の味覚「秋サケ」。
2025年も高値での販売開始となりました。