落石でツアー中止 人気観光スポット「青の洞窟」一部業者が運航も…運輸局が自粛要請 小樽市
北海道小樽市の人気観光スポット「青の洞窟」を楽しむクルーズが、落石の影響で中止を余儀なくされています。
洞窟を目的に訪れた観光客は、どのように受け止めているのでしょうか。
神秘的な青い海が広がる小樽市の人気観光スポット「青の洞窟」。
夏の観光シーズンには毎年多くのクルーズ船が行き来しますが、いまは洞窟内に入れない状況が続いています。
(落石を目撃 向井頑波さん)「最初音で気づいた。上見たらバーッて落ちてきて、岩混じりの土が塊で見ると2メートルくらい」
理由は、7月17日に洞窟の出入り口付近で発生した落石。
直径2メートルほどの大きさで、100メートル以上の高さから落下したといいます。
これを受けて、観光船事業者でつくる協議会は、洞窟に入るツアーの中止を発表。
(山本記者)「いまクルーズ船が出発しましたが、この船は青の洞窟の中に入っていくことはできません」
落石があった日以降、提供されているのは“洞窟に入らないクルーズ”です。
(山形からの観光客)「いままでになかった景色を見られたので、これはこれでよかった」
(山形からの観光客)「無理して入って何かあったときに帰れないと困りますから。ある程度さわりでも観光できてよかった」
(札幌からの観光客)「すごいきれいでした。天気が良くて。手前で止まってくれて写真とか撮りました。しょうがないなって」
(札幌からの観光客)「入れなくて残念だと思ったけど、入らなくても楽しかったです」
一方で、協議会に入っていない一部の事業者はその後も運航を継続。
監督する北海道運輸局が自粛を要請し、29日からはすべての事業者が洞窟に入るツアーを取りやめたことがわかりました。
(窓岩周辺海域等利用協議会 向井伸夫会長)「料金をもらって連れて行って、死ぬかもしれませんよというところには事業として連れていけない。安全面第一で。何かあると知床の二の舞になる」
夏の小樽観光を盛り上げる青の洞窟クルーズ。
安全を最優先に今後も運航が継続されます。