警察官名乗る男にLINEで「口座番号」と「パスワード」伝え…1234万円不正送金の詐欺被害

北海道・江別警察署は2025年5月26日、江別市内で電子計算機使用詐欺事件が発生したと発表しました。
被害にあったのは、江別市内に住む70代の男性です。
警察によりますと、男性は5月16日、自宅の固定電話に携帯電話会社を名のる者から電話があり「電話料金に未納があります」などと言われました。
男性が未納ではないと伝えると、詐欺の可能性があるとして警察に連絡するよう指示され、携帯電話の番号を伝えられました。
話を信じた男性が教えられた携帯電話の番号に電話すると、神奈川県警の警察官を名のる男から「あなたは特殊詐欺グループの一員として加担している」「疑いを晴らすために捜査協力してほしい」と言われ、LINEでメッセージやビデオ通話でやり取りを続けました。
男性は、男の指示に従い、もともと開設していた銀行口座にネットバンキング機能を追加するなどし、LINEで口座番号とパスワードを教えたところ、5月23日に999万円、24日に235万円を引き落とされ、合計1234万円を不正に送金されたということです。
男性は口座から他人名義の知らない口座へ送金されていることに気がつき、警察へ相談しました。
警察は、警察官や捜査機関を装って現金などを要求する電話は詐欺だと注意を呼び掛けています。
05/27(火) 09:38