かたいイメージ脱却へ 市役所で服装見直す動き「とても働きやすい」オリジナルのポロシャツも
夏の暑い時期に、エコスタイルとして「クールビズ」が浸透したいま、札幌市や旭川市などで職員の服装を見直す動きが広がっています。
札幌市役所の部署に入ると…
職員の多くがTシャツを着ています。
札幌市では4月から、1年を通してノーネクタイやノージャケットなどの軽装が認められました。
冷暖房に頼りすぎず、気温に合わせた服装を選べるよう実施された取り組みです。
(札幌市職員)「だいぶ快適に、ワイシャツのときに比べて過ごしやすく仕事ができています」
(札幌市職員)「公務員ということで、かたいイメージがあったので、ネクタイ・ワイシャツじゃない服装に正直慣れるのに少し時間がかかった」
2025年は猛暑の影響もあり、Tシャツやポロシャツなどを着る職員が増えていますが、これまでに市民からのクレームは入っていないといいます。
(札幌市改革推進室 戸叶茂樹課長)「職員が働きやすい環境を作ることで職場に活気が生まれて、ひいてはそれが市民サービスにつながるようになれば、一番やったかいがあると思います」
(長南記者)「一方、中央区役所の窓口では、ワイシャツやポロシャツなど襟付きの服を着ている職員が目立ちます」
札幌市では職場のTPOに応じて服装を判断するとしていて、市民対応のある窓口では襟付きのシャツなどを着用しています。
窓口に来た市民はー
(札幌市民)「涼しい、動きやすい、働きやすい恰好で働いたほうが良いのではと思います」
(札幌市民)「気になりません」
(長南記者)「Tシャツでも?」
(札幌市民)「構わないのでは。役所はそんなに冷房がきいているところでもないでしょうしね」
同じく自由な服装を認めている旭川市です。
受付の職員が着ているのは…オリジナルのポロシャツです。
(林記者)「わたしもポロシャツを試着させてもらいました。非常に動きやすいですし、着ている感じが非常にさらっとしていてとても働きやすい」
クールビズの推進と働きやすい職場づくりを目的に2025年7月に導入され、職員が3000人いる中、すでに700着購入されたということです。
(旭川市環境総務課 安富一紀課長)「職場のイメージアップに繋がると考えているので、より多くの人に旭川市を(就職先として)選んでもらえたらと考えている」
市民からは好意的な反応がありました。
(旭川市民)「さっぱりしていていいんじゃない、清々しくて」
(旭川市民)「失礼にならなかったら良いと思う」
クールビズなどで深まった社会の理解を背景に、かたいイメージを持たれがちな自治体でも職場環境が変わってきています。