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民間企業のセンス光る!北海道の「道の駅」人気のワケ 自治体との連携で生まれる新たなにぎわい

【動画】民間企業のセンス光る!北海道の「道の駅」人気のワケ 自治体との連携で生まれるにぎわい

生活に潜む、さまざまなナゾを解き明かす「ナゾトキ」です。

きょうのナゾは「道の駅」です。

北海道は「道の駅」がダントツ多い! 人気の施設を調査

全国には道の駅が1230か所あり、都道府県別では北海道は129か所と、ダントツで多いんです。

毎年、旅行情報誌の北海道じゃらんが道の駅のランキングを発表していますが、上位に入った道の駅はいったいどこなのでしょうか?

リニューアルしてにぎやかに! 第3位に選ばれた道の駅は?

ホクホクのジャガイモとタコやホタテが入った人気のコロッケです。

高校生もこの味に笑顔があふれます。

第3位に選ばれた道の駅はというと…?

(赤平から来た人)「魅力はやっぱりきれいになったこと。苗の販売とかすごいにぎやかで、駐車場を探すのが大変なくらい」

(士別から来た人)「海も見えるし、風車とか見えたりするのでいいかなと思います」

2020年にリニューアル!

にぎやかになったというその道の駅は…

遠別町にある「えんべつ富士見」です!

休憩スペースやトイレなど、とにかく設備がきれい!

かつて道の駅だった建物は、子どもたちが楽しめる施設として生まれ変わっていて、家族連れにも人気を集めているということです。

地元にも愛される道の駅がランクイン! 第2位は??

続いて、第2位となった道の駅で人気だというのが、こちらのポテトチップス!

(更別から来た人)「やっぱりこれ(ポテトチップス)が欲しい」

(札幌から来た人)「これを買いに来ました。味が濃いです」

箱買いする人も多く、積み上げられる段ボール箱!

このポテトチップスを目当てに多くの人が訪れるという道の駅は、士幌町の「ピア21しほろ」です!

第2位に選ばれました!

毎回上位にランキングされています。

士幌産の素材を活かしたオリジナルの大福は、あんバターやハスカップクリーム、じゃがいもあんなど個性的な味が並びます。

特産品のほかにアパレル商品も…

胸元の「シホロ」のロゴがポイントのTシャツなどグッズ販売にも力を入れ、士幌らしさにこだわった道の駅です。

高速道路を降りてすぐ 来館者数400万人を超えた “大人気の道の駅” が第1位に!

ドライブには欠かせない道の駅。

ランキング1位を獲得したのは…

高速道路を降りてすぐそばにある道の駅です!

(宮永キャスター)「道の駅の人気ランキング第1位となったのは…おとふけでした!」

2022年に移転オープンした「おとふけ なつぞらのふる里」。

来館者数は想定をはるかに超え、すでに400万人を突破しています!

(宮永キャスター)「いろんなものがたくさん並んでいますね。やはり人気は、十勝といえば豚丼。いろんなタレが並んでいますが、豚丼のタレが一番人気なんだそうです」

ほかにも音更産の小豆やピザなどの加工品まで、十勝の名産品が目移りするほどの品ぞろえです。

(宮永キャスター)「直売所の奥には十勝の有名なお店を集めたフードコートがあるんです。欠かせないインデアンカレー、さらに豚丼もあります」

香ばしく焼き上げた十勝名物の豚丼。

(宮永キャスター)「タレがたっぷり乗っています。あまじょっぱいタレ。豚肉が持っている甘味を引き立たせておいしい。ごはんも進みますね!」

(客)「豚丼食べたいなぁ、帯広に来たら豚丼だなって」

(宮永キャスター)「どうしてカレーを選んだ?」

(客)「においで、気が付いたらここにいました」

十勝の食だけじゃない! 全国各地から集まるキャンピングカー

(宮永キャスター)「どちらから?」

(キャンピング仲間)「北九州、仙台、福島」

全国からキャンパーが訪れる道の駅。

車中泊専用の駐車スペースがあることも、おとふけが人気の理由です。

(宮永キャスター)「北海道の道の駅は?」

(キャンピング仲間)「きれいよね。音更も以前は古いところ、こっちに来てから駐車場も広いし」

(キャンピング仲間)「設備がいいのと飲食店。特にインデアンが入ってすごく過ごしやすい」

(宮永キャスター)「何回かまわっている?」

(岐阜から来た人)「道の駅おとふけだけで何泊もしています。ちょうど場所がいいんですよね。どこに行くにも(高速の)インターも近いし、きのうはトマムに行って帰ってきて。ドッグランがある道の駅が多くて」

愛犬と共に青空の下で快適に旅を楽しめます!

最近はレジャーや温泉など、滞在型の魅力を備えた道の駅が支持されているといいます。

(北海道じゃらん 秋元奈海編集長)「地域の魅力を伝える発信拠点が道の駅だと思っていて、食はもちろん、滞在する魅力、直売所のようなお買い物スポットとしても様々な役割を果たしていくのが今後の道の駅だと思います」

2025年の道の駅ランキングは、

第1位 おとふけ なつぞらのふる里 音更町

第2位 ピア21しほろ 士幌町

第3位 えんべつ富士見 遠別町

となりました。

道の駅には設置の条件が… 24時間使える“トイレ”や“駐車場” ほかには?

国交省が定めている道の駅の設置条件はいくつかありー

●休憩機能として「24時間利用可能な十分な広さのある駐車場と清潔なトイレなどがあること」

●情報発信機能として「道路や地域に関する情報を提供していること」

●地域連携機能として「観光レクリエーション施設などの地域振興施設があること」

などが設置の条件です。

道の駅を設置できるのは市町村、または市町村に代わる公的な団体ですが、運営しているのは自治体ではないケースも多いんです。

道の駅を運営するのは自治体じゃない? “民間企業”だからこそできることも

炭火で焼かれるやきとり。

土日にはなんと2600本も!

名物のやきとりに行列が絶えないのは…

道の駅登録第1号!道の駅・三笠です。

子どもたちもいい食べっぷり!

(子ども)「おいしい!」

(子ども)「おいしい!」

(記者)「何本買った?」

(購入した人)「20本!柔らかくてすごくおいしいです」

道の駅を設置するのは自治体ですが、運営しているのは民間企業というところも多いんです。

道の駅おとふけはガソリンスタンドなどを提供するオカモトが運営しています。

(宮永キャスター)「民間で運営することのメリットってなんですか?」

(オカモト 山本茂貴さん)「民間企業ならではのスピーディーな意思決定とか、良いサービスを取り入れるとか駄目なものをすぐやめるとかっていうところで、お客様のニーズに合わせた動きがすぐとりやすいというとこが1ついいところなのかなと思います。」

(オカモト 山本茂貴さん)「ただ、まだ課題もいろいろあるものですから、音更町としっかり対策を講じながら、増築も決まっている話でして、そういったところでいま足りない部分をしっかり補えるように連携を取りながらっていうところをいま進めているところです」

2年後(2027年3月)には、いまは広場になっている場所に新たな建物が誕生する予定です。

登録廃止となる道の駅も… かつてにぎわった施設のいま

拡大を続ける施設の一方で、登録廃止となった道の駅もあります。

伊達市にあった「フォーレスト276大滝」です。

建物の老朽化などが理由で、2022年1月、道の駅の登録廃止となりました。

もともとは「休憩所をつくる」という目的で始まった道の駅ですが、運営が赤字になる施設も出てくるなど、課題も見えてきたといいます。

(道の駅経営パートナーズ 金山宏樹さん)「建物自体を整備するのは自治体と言われる市や町や村がやるんですが、建物の中の整備は運営会社が整備することが多くて、センスがすごく光ったりとか、人を引きつけるものを考えるのは民間のほうが長けているかな」

(宮永キャスター)「民間のチカラ・経営者のチカラが問われますよね」

(道の駅経営パートナーズ 金山宏樹さん)「外部の経営センスのある方々が地域の宝物を使ってうまく人を呼び込んだりしてくれるというのが、いま(運営が)うまくいっているところなのかなと感じます」

民間のチカラで発展する道の駅

「道の駅」の運営に民間企業が参入し、自治体と民間の連携で地域のPR力が向上し、これまで以上のにぎわいが生まれていました。

一方で、連携がうまくいっているところとうまくいっていないところの差が広がっているということです。

民間のチカラで盛り上がる道の駅が増えるといいですね。

06/18(水) 07:32

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