貸し切りバス料金は年々上昇 北海道でも部活動送迎で事故 顧問がレンタカー運転 安全対策検討
道東で5月3日、部活動の送迎中に教員が運転するレンタカーが事故を起こしていたことが分かりました。
北海道教育委員会は、福島県の磐越道でのバス事故なども受け、すべての道立学校を対象に実態調査を行い、安全対策を検討するとしています。
福島県の磐越道で5月6日、高校のソフトテニス部の部員21人がバスで遠征中に死傷する事故が発生しました。
バスはレンタカーで、運転手の男は客を運送して対価を得る「二種免許」を持っていなかったということです。
この事故を受けて、道教委は12日、公共交通機関や貸し切りバスなどでの移動を原則として対応するように緊急の通知を出していましたが、14日に新たな事実を発表しました。
(北海道教育庁生徒指導・学校安全課 山内尚史課長)「道東の道立学校間での練習試合に向かっていた際に、右側から来た動物を避けようとして路外に脱輪、停止後、横転する事故が発生している」
5月3日午前8時半ごろ、道東の道立高校で部活動の顧問を務める30代の男性が、部員の男子生徒と卒業生合わせて9人をレンタルしたワゴン車に乗せ、練習試合に向かいました。
その際に道路上の動物を避けようとして、道路脇に車が横転したということです。
事故によるけが人はいません。
(長南記者)「レンタカーを使用した理由は?」
(北海道教育庁生徒指導・学校安全課 山内尚史課長)「保護者に送迎の協力をお願いしていなかったことから、当該顧問がレンタカーを使用するという判断をした」
(長南記者)「バス会社への依頼は?」
(北海道教育庁生徒指導・学校安全課 山内尚史課長)「そういった経緯については聞いていません」
道教委によりますと、当該の学校では顧問がレンタカーを運転して送迎することは過去にもあり、保護者への許諾は取っていたということです。
釧路市内のバス会社です。
数年前までは連休になると、帯広や北見まで交流試合に向かう学校からの貸し切りバスの利用が多かったということですが、およそ3年前から急に減ったということです。
(くしろバス 五十嵐克仁課長)「運輸局の指示で下限上限運賃の枠がある。その中で受領している。5月のゴールデンウイーク自体では動きが少なくなった。ちょっと控えているのかなと」
物価高騰などの影響で、貸し切りバスの料金は年々上がっており、バスでの移動を控える傾向がみられるということです。
専門家は、部活動の顧問がレンタカーを使うことについてこう指摘します。
(北翔大学生涯スポーツ学部 永谷稔教授)「(貸し切りバスなどは)経済的な負担がかかりますので、レンタカーを借りて自身で運転すると費用を抑えられる。お金の面が1番大きいと思う。学校や自治体が経済的な支援をしたり、遠征の見直しが必要。1学校1顧問だけでは解決できない問題だと思う」
限られた費用の中で行わなければならない部活動。
道教委は相次ぐ部活の送迎時の事故を受け、すべての道立学校を対象に実態調査をして、来週までに結果をとりまとめ、安全対策を検討するということです。