人情味あふれる人柄愛された前市長・上田文雄さん死去 環境問題に関心…自転車通勤も 札幌市政
札幌市長を3期務めた上田文雄さんが、9月18日に亡くなったことがわかりました。
77歳でした。
市民や関係者から悼む声が聞かれました。
所属していた弁護士事務所によりますと、上田文雄さんは数年前から闘病生活を送っていましたが、18日午後1時45分、すい臓がんのため札幌市内の病院で亡くなりました。
77歳でした。
(札幌市民)「まだ若いな。まだ健在かと思っていた」
(札幌市民)「市長のとき応援していた。誰とでも気さくに喋ってよかったですよ」
幕別町出身の上田さんは2003年、札幌市長選で初当選。
3期12年にわたり札幌市のかじ取り役を担いました。
(上田文雄市長(当時))「勇姿を見せてあげますね」
市長就任直後、自転車で自宅をあとにする上田さん。
環境問題に関心が高く、月2回、45分かけて自転車通勤をしていました。
記者が追いかけますがー
(山内記者)「上田市長にはなかなか追いつけません。速いですね」
(上田文雄市長(当時))「速いかな?」
また、「市民参加のマチ作り」を掲げ、オータムフェストや札幌国際芸術祭などを立ち上げたほか、地下歩行空間の整備も進めました。
(上田文雄市長(当時))「札幌市として招致を行うべきものとの結論に至ったことを表明する」
2014年には冬季オリンピックの招致を表明。
オリンピックの誘致表明をきっかけに、未来のオリンピアン輩出を目指した事業が始まり、現在も続いています。
(札幌オリンピックミュージアム 阿部雅司名誉館長)「(上田前市長)が熱い思いでオリンピック招致をやってくれて、そのおかげで今も子どもたち・選手たちの育成が続いています。このあとも必ずその意志を受け継いでオリンピックで活躍する選手が出てくると思いますので、天国から温かく見守ってほしいと思います」
上田さんから市政を受け継いだ秋元市長は、「市民一人ひとりの暮らしを大事に考える姿勢は、私たち市政を担う者にとって、今もなお大きな指針となっております。心からご冥福をお祈りいたします」とコメントを出しました。
(上田文雄市長(当時))「職員のみなさん~ありがと~サヨナラ!」
歌が好きで人情味あふれる人柄が愛された上田さん。
通夜・告別式は20日・21日に営まれます。