北海道・斜里町の羅臼岳で8月14日、登山客の20代男性がクマに襲われ、安否不明となっています。

午前11時すぎ、標高550メートル付近の登山道で「友人がヒグマに襲われた」と警察に通報がありました。

警察によりますと、登山客の20代男性が下山していたところ、クマ1頭に襲われたということです。

男性の安否はわかっていません。

通報したのは男性と一緒に登山していた友人で、当時男性から200メートルほど離れて下山していました。

警察によりますと友人は、男性に名前を呼ばれたため駆け寄ったところ、男性がクマに襲われているのを発見。

クマを追い払おうと近づきましたが、クマは男性を林の方へ引っ張って行ったということです。

また友人は、男性が太ももあたりから出血しているのを見たと話しています。

警察は、ハンターやほかの登山客の安全を考慮し、きょうの入山は断念しました。

１５日朝から捜索するということです。

知床財団によりますと、羅臼岳の登山道では7月以降、クマの目撃が相次いでいました。

8月12日には、登山客がクマと至近距離で遭遇し、クマスプレーを噴射するも数分間付きまとわれたということです。