メガソーラー建設工事が原因か キャンプ場で土砂流出…そのまま放置 小川のカタチに変化も 北海道
北海道北斗市の市営キャンプ場で、メガソーラーの建設工事が原因とみられる土砂の流出が発生し、そのまま放置されていることが分かりました。
北斗市の湯の沢水辺公園キャンプ場です。
市の職員が案内してくれたのは…
(北斗市建設部都市住宅課 涌井孝徳さん)「素掘りの水路でしたので、このように土砂があるような感じではなかった」
ここはもともと小川が流れていましたが、2025年9月、土砂で埋め尽くされました。
(東海林記者)「こちらには山から流れ込んできた土砂が堆積しています。その影響で新たな水の流れもできてしまったということです」
本来の流れがせき止められ、小川のカタチは変わってしまっています。
このキャンプ場は北斗市の山合いにあり、そのすぐ近くにはメガソーラーが建設され、12月末に完成する予定です。
事業者は東京の会社で、工事は2020年から始まりました。
およそ10ヘクタールの土地に2万2000枚を超えるパネルが設置されます。
市は大雨が降った際、この工事現場からキャンプ場へ雨水が流れ込んだ影響で土砂が流出したとみています。
(北斗市 池田達雄市長)「そのままにしておくと土砂の流入の可能性があるということで、林地開発にしても土砂が流れないような構造で整備してほしいと再三指導してきた」
2024年9月から同様の被害があわせて3回あり、事業者に対し行政指導しているものの、3回目以降は修復されず、放置されたままです。
北斗市は林地開発の許可権限を持っているため、このままでは事業の開始を認めない方針です。
(北斗市 池田達雄市長)「来年の春までには対応していただけなければ絶対に許可は出しませんし、(場合によっては)中止命令や復旧命令を出さざるを得ない」
道内各地で相次ぐメガソーラー問題。
自治体も対応に頭を抱えています。
12/08(月) 19:27