雪解けの季節…タイヤ交換の注意点は?「増し締め」「空気圧」異変を感じたら確認・相談を!北海道
雪解けが進むこの時期、注意が必要なのが車のタイヤ交換です。
取り付け方などを間違えると大きな事故に繋がります。
どんなことに気を付けたら良いのでしょうか?
道央自動車道の輪厚パーキングエリアで行われたのは、NEXCO東日本などによるタイヤ脱落防止のための啓発活動です。
スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換が多くなるこの時期に合わせ、タイヤの空気圧やナットの緩みなどが点検されました。
(ドライバー)「やっぱり心配で(タイヤ脱落の)ニュースも多いので、自分もやっぱりちゃんと締めているかこういうふうにチェックしてもらえるのはありがたい」
特に店ではなく自分でタイヤを交換する場合は注意が必要です。
(阿部記者)「タイヤの点検を怠えば時に大きな事故に繋がります。突然のパンクや脱落、近くに人がいればけがをさせる可能性だってあります」
これは整備不良のまま走行したために、破裂したり脱落した実際のタイヤです。
道警によると、2024年までの5年間でタイヤ脱落による人身事故が7件起きたということです。
2023年11月には札幌市西区で軽乗用車のタイヤが脱落し、当時4歳の女の子に直撃する悲惨な事故もありました。
(道警高速隊 久保田貴行さん)「しっかりと増し締めを行い、空気圧の調整をしっかりしていただき、安全な運転をお願いしたいと思います」
一歩間違えば大事故に繋がるタイヤの交換や点検。
自分で行う時、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか?
(JAF札幌支部 安藤純一交通環境係長)「締め付ける順番は必ず対角線上です。この車であれば4つで止まっていますので1、2、3、4」
締め付ける順番は対角線上に、正しい順番でナットを締めないと均等に力がかからず、ぐらつきの原因になります。
また、締めるときにはカーショップなどで手に入るトルクレンチなどを使うのが良いと言います。
(JAF札幌支部 安藤純一交通環境係長)「既定の力で締め付けがされた所でカチンと音がなります」
車ごとにナットを締め付ける力の数値は決められています。
緩みだけでなく締め過ぎもタイヤの脱落などに繋がるということで、確認することが大切です。
(JAF札幌支部 安藤純一交通環境係長)「走行中にちょっと異変を感じた、ハンドルからおかしな振動がくる。まずは車をとめていただいて確認・相談していただく。こういったことをしていただきたい」
タイヤの交換する人が多くなるこの時期。
1つ1つの点検が事故の防止に繋がります。
これからタイヤ交換を自分でするという人も多いと思います。注意点です。
●ナットを対角線上に締める。こうすれば均等に力がかかり外れにくくなります。ただし締め過ぎには注意してください。
●交換後は長距離移動の前に50~100キロ走行し、再度点検。緩んでいることもあるので増し締めをしてください。
●1番大事なのが、不具合を感じたらすぐにカーショップなどに相談することです。
ドライバーとして車の点検はしっかり行いましょう。