10日間で目撃情報16件 砂川市でクマ出没相次ぐ 住民衝撃「こんなところに出るなんて」北海道
ヒグマ注意報が出されている北海道砂川市では、7月に入ってから16件のクマの出没情報が確認されています。
市内にある農園では9日に引き続きクマによる食害が出ていて、市が警戒を強めています。
(藤得記者)「トウモロコシがなる前の苗ですが、このように根こそぎ食べられています」
クマの被害があったのは砂川市一の沢の農園です。
10日朝、畑を訪れた際に9日まで無かった足跡を見つけたということです。
(黒瀬農園 黒瀬修さん)「きょうは肥料を食べられている。食べ残しやタマネギなどが乾燥したものが好きなのか美味しいのか」
実はこの農園では、9日もトウモロコシが食い荒らされる被害があり、すぐ近くにはクマの足跡があったということです。
2日連続の被害に不安を感じていました。
(黒瀬農園 黒瀬修さん)「全部食べられたら出荷する分がなくなるから大変になるかな。クマの恐ろしさはテレビなどでも言っているけど恐ろしい。市にもどうにかしてと言っているが…」
砂川市内のクマの出没は他にもー
(藤得記者)「道央自動車道のすぐそば。草地に囲まれたこちらの場所でクマは目撃されたということです」
市によりますと、市内にある土木会社の資材置場で午前11時ごろ、会社の社員が120メートルほど先にいたクマ1頭を目撃したということです。
砂川市内では7月に入り、合わせて16件のクマの出没情報がありました。
駅や住宅の近くなどにも出没していて、「ヒグマ注意報」が出されています。
さらに、砂川市豊沼町の工場でも午前6時半ごろ、体長およそ1.5メートルのクマ1頭が目撃され、市が周辺住民に注意を呼びかけていました。
(近隣住民)「こんなところに出るなんて思っていなかったのでびっくりしている。ちょっと気を付けていきたいと思います」
そのほか、砂川市晴見でも9日夕方、体長およそ1メートルのクマが目撃されたため、近くの小学校では保護者が車で児童を送っていました。
相次ぐクマの出没情報。
同じ個体なのか分かっていませんが、市が引き続き警戒を強めています。