札幌駅周辺でホテルラッシュ「半分以上がインバウンド」需要増加を見込み続々開業 道内初進出も
札幌駅周辺のホテルラッシュが止まりません。
2027年までに続々とホテルが開業される予定ですが、背景には今後も増加していく「ある需要」が後押ししていました。
(百瀬記者)「ことし3月に開業した札幌市内のホテルです。およそ70平米の客室でゆったりとくつろぐことができ、大きな窓からは札幌市内の街並みを一望することができます」
市内最大級・605の客室を兼ね備えた「札幌ホテルbyグランベル」です。
JR札幌駅東側の再開発エリアに建てられたこのホテルは、通販大手の「ベルーナ」が手掛けています。
1泊1万3200円から14万3000円と、あえてターゲットは絞らず、幅広い観光客に対応していくのが狙いです。
なぜいま、札幌にホテルを建設したのでしょうか。
関係者向けの内覧会に訪れたベルーナの社長は、いまも札幌はホテル需要が高まっているエリアだと注目しています。
(ベルーナ 安野清社長)「マーケットがまだまだあるのかなということで、結局インバウンドが伸びるんじゃないかと。客も市内のホテルだと半分以上がインバウンド」
札幌市によりますと、2024年度に国内外から札幌を訪れた観光客はおよそ1525万7000人と、前年度と比較すると70万人以上増加しました。
外国人の宿泊者数は前年度を56万人上回るおよそ217万9000人で、コロナ禍前の水準に戻りつつあります。
ここに商機を見出し、札幌駅周辺ではホテルラッシュが続いています。
2025年12月には、道内初進出の「ザ・ゲートホテル」が北3条西3丁目に開業。
さらに、アパグループは駅の北側に2つのホテルの建設を進めていて、2027年に開業予定です。
札幌市内の再開発や北海道新幹線の延伸が今後もホテル開業を後押ししていくとみられ、インバウンドのさらなる増加に期待がかかります。
(ベルーナ 安野清社長)「政府の発表では(外国人旅行者の数を)6000万人にすると言っていますから。まだまだ需要と供給のバランスで言ったら需要が増えていくのかなと思う」
札幌駅周辺のホテルラッシュ。
多くのインバウンドを受け入れる準備が着々と進んでいます。