物価高に北方領土問題「現場をしっかり理解して」北海道民が注目する争点は?参議院選挙
参議院選挙が7月3日公示されました。
改選3議席の北海道選挙区には、12人が立候補しました。
道民は選挙の争点をどう捉えているのか。
政治に何を求めているのか、その切実な声を取材しました。
札幌市内のスーパーです。
7月に入ってから大手菓子メーカー・ロッテの商品が1割以上も値上げ。
止まらない物価高の波に、客からは経済対策を求める声が聞かれました。
(客)「いちばん身近なのは、食品を買うのが主婦の場合は(家計に)直結しているので。値上げが厳しいですね。少しでも(現金給付が)もらえると助かります」
7月に出産予定だというこちらの女性はー
(客)「子どもが生まれるのはいいことなので大事にしたい気持ちと、いろいろな経済的な面で助けがあればありがたい。もちろん給付金があれば助かりますけど、減税してもらえれば手取りが増えるのにとは思いますね」
こちらは2024年夏からのコメの価格です。
5月半ばまで上昇し続けましたが、政府の備蓄米放出などでようやく下落に転じました。
しかしー
(長谷浩幸さん)「失礼ですけど、小泉大臣のじゃぶじゃぶの状態ですよね。コメの在庫がどうなるか。みんなやっぱり目を白黒して見ていますので」
妹背牛町のコメ農家・長谷浩幸さんは、コメ余りによる価格の大暴落を懸念しています。
(記者)「どんな人が選ばれてほしい?」
(長谷浩幸さん)「農業の生産現場をしっかり理解して、その農家の皆さん方の声をしっかり受け止めて中央に送り届ける。そういう先生がなっていただけると私は大変いいかなと思っています」
(角鹿泰司さん)「これがうちの工場の跡地だ」
根室市に住む角鹿泰司さんは、北方領土の歯舞群島・勇留島の出身です。
この写真は2019年の墓参で撮影しましたが、それ以降、島には上陸できていません。
(角鹿泰司さん)「洋上墓参でなく、本当に島の墓参をしてもらうことが、元島民が生きているうちはこれが一番最初に願うこと」
日ロ関係の悪化などを背景に始まった洋上慰霊は、2025年で4年連続に。
角鹿さんは、ロシアとの良好な関係を再構築する必要があると考えています。
(角鹿泰司さん)「隣国である以上、交流から始まってそれから経済に始まっていくという、そういう両国間が豊かになるような方向性をもった交渉をしてもらいたいなと私は思っています」
暮らしから外交まで難題を抱える国のかじ取りを誰に任せるのか。
有権者は各候補の訴えに注目しています。