【判明】事故前にヒグマへの餌付け疑われる事案 男性襲った個体が出没していた地区で…羅臼岳

北海道・羅臼岳で2025年8月14日、登山客の男性がヒグマに襲われ死亡した事故を受けて、知床財団は9月1日、調査の続報を発表しました。
報告書によりますと、羅臼岳では事故が起きる2週間ほど前の7月29日、岩尾別地区でヒグマへの餌付けが疑われる事案が発生していたことが新たにわかりました。
いまのところ、男性を襲ったヒグマとの関連性はわかっていませんが、男性を襲ったヒグマは、これまで岩尾別地区を中心に活動していて、2025年度も5月ごろから同地区を中心に目撃されていました。
また報告書では、被害者の男性と一緒に登山していた友人が事故発生直後、現場周辺のオホーツク展望で救助を待っている間に、登山道を下ってくるヒグマ1頭を目撃していたことがわかりました。
これについて知床財団は「体サイズ等の情報から、この個体は加害個体と同一である可能性がある」としています。
被害者の男性は事故当時、友人から200メートルほど離れ、1人で走って下山していたとみられていますが、「トレイルランニング」と呼ばれるスタイルで登山していたという情報はないということです。
知床財団は引き続き、事実関係の整理や調査を進め、行政機関とともに事故の概要や検証結果をまとめる方針です。
09/01(月) 16:15