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線路に立ち入る違反行為 保線管理室10か所で発覚「隠ぺいは必ずばれると…」不祥事相次ぐJR北海道

JR砂川駅構内で2024年、保線作業員がルールで定める安全対策をとらず線路に立ち入っていた問題で、内部調査の結果、10の保線管理室で同様の違反があったことが新たに分かりました。

(JR北海道 島村昭志鉄道事業本部長)「申し訳ございませんでした」

安全にかかわる不祥事が相次いでいるJR北海道。

保線作業にかかわる社員およそ500人に対するアンケートで、2024年度、34か所ある保線管理室のうち10か所で、ルールで定める安全対策をとらず線路に立ち入る違反行為があったと発表しました。

アンケートはJR砂川駅で2024年11月、見張り員を配置せず保線工事をしていた問題を受けて実施されました。

作業員3人は列車の接近に気づき急いで退避しましたが、非常ブレーキをかけた列車は3人がいた場所を過ぎて緊急停止しました。

さらに、保線作業員の上司が適切に安全管理していたとウソの報告をしていたため、北海道運輸局が保安監査に入り、改善指示を出す事態に発展していました。

(JR北海道 島村昭志鉄道事業本部長)「隠ぺいは必ずばれるということを含めて指導していきたい」

JR北海道の綿貫社長は4月30日午後、鈴木知事を訪問し、北海道運輸局に報告した「改善措置」の内容について報告しました。

(JR北海道 綿貫泰之社長)「ルール通りに作業が行われているか再確認を行い、作業実態を確認する安全パトロールを強化する」

JR北海道は社内教育を見直し、安全意識の向上を図る考えです。

04/30(水) 18:51

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