手稲に札幌初の道の駅構想! でもどうして?意外な理由 期成会設置し市に要望書提出へ 北海道
札幌初の道の駅誕生となるのでしょうか。
札幌市手稲区で道の駅を作ろうという構想が持ち上がっています。
なぜ手稲に道の駅なのでしょうか。
(向山記者)「トラックなどの交通量が多い手稲山口の国道沿いに、新たな道の駅ができるかもしれません」
札幌と小樽の境目にある札幌市手稲区の手稲山口地区。
ここに札幌初となる「道の駅」構想が浮上しています。
「道の駅」には地域の特産品を販売する直売所や温泉施設などを設ける構想で、札幌市の土地を利用できないかと考えられています。
観光スポットだけでなく地元の人にも利用される「道の駅」。
1993年4月に道の駅三笠が道内で初めて誕生しました。
あれからおよそ32年で道内には131か所の道の駅が作られていて、多くの利用者が訪れています。
手稲山口の「道の駅」構想に地元の人は…
(地元の人)「私的にはスイーツがあった方が。ソフトクリームとか食べたい。休日でも充実して遊べるところができるのはいいなと思う」
(地元の人)「できたできたいいねとは簡単に言えません。本当に365日いつ行っても開いている道の駅になるのかな。それだと嬉しい」
道の駅の候補地となる手稲山口地区は、小樽市と江別市を結ぶ国道337号沿いで、周囲には斎場や北海道新幹線建設に伴う残土処理場などがあります。
「人命と健康は最優先だ」「猛毒残土を搬入するな」
およそ4年前、北海道新幹線札幌延伸に伴うトンネル工事で発生する残土が持ち込まれたのが、手稲山口にある処理場です。
貴金属やヒ素などが土に含まれることから、健康被害などへの懸念が広まり、地元住民からは反対の声もあがりました。
処理場をもつ手稲山口地区だからこそ道の駅が必要だと、住民有志の一人・畑中裕さんは話します。
(手稲区稲山連合町内会 畑中裕会長)「山口地区というのは、斎場があったり下水場があったりトンネルの残土の処理場になったりイメージがあまりよくない。悪いというよりは何もないということだな、売り物がない。それをくつがえそうというか」
処理施設や斎場といった手稲山口のイメージを変えようと浮上した「道の駅」構想。
今後地元有志は5月下旬ごろを目途に期成会を設置し、札幌市に要望書を提出する予定です。