カセットボンベが破裂「炭の中に落ちてガスに引火」飲食店で爆発…男女4人けが 札幌・すすきの
爆発した当時の状況が明らかになりました。
5月19日、札幌・すすきののジンギスカン店で起きた爆発について、厨房にあったカセットボンベが破裂し、炭の上に落ちて爆発したとみられています。
(大黒商事 宮田文徳社長)「当店の安全管理が不十分だったのは間違いないと考えております。本当に申し訳ございませんでした」
19日午後1時半ごろ、爆発があった飲食店の下の階にある店舗の様子です。
さらに外では、大量のガラス片が吹き飛んでいました。
札幌・すすきののジンギスカン店で19日に起きた爆発は、店の店員など男女合わせて4人がけがをしています。
窓ガラスを吹き飛ばすほど威力のある爆発はなぜ起きたのかー
店の運営会社が取材に応じ、当時の状況が明らかになりました。
これは2025年2月、STVが店を取材したときの映像です。
爆発は店の厨房で起きました。
(大黒商事 宮田文徳社長)「(カセットボンベが)炭の中に落ちて、そのガスに引火した」
原因は家庭などでも使う、カセットボンベとみられています。
店の運営会社によりますと、当時、炭をおこしていた際に、近くにあったカセットボンベが熱膨張によって底が抜け、天井に吹き飛びました。
そこから跳ね返ったカセットボンベが、準備していた炭の上に落ち、爆発したとみられるということです。
とはいえ、今回の爆発は一部が壁で仕切られた厨房の中…
店舗の窓ガラスを吹き飛ぶほどの威力はあるのでしょうかー
(記者)「ガスだけで起きるものか?」
(大黒商事 宮田文徳社長)「当初、私もそういう疑問があり確認した。消防・警察・北ガスの見解では、ガスボンベひとつで十分起こりうる被害想定と言っていた」
これは、カセットボンベを高温の場所に置いたときの実験映像です。
一瞬にして大きな炎があがるとともに、爆風などで木の板や窓ガラスが割れるほどの威力があることがわかります。
NITE=製品評価技術基盤機構は、40℃以上の熱源のそばにカセットボンベを放置しないよう呼びかけています。
昼間のすすきので開店準備中に発生した今回の爆発。
警察は業務上過失致傷の疑いも視野に、引き続き当時の状況を調べています。