跡地に商業施設を建設 札幌静修高校の校舎移設「開かれた学校にしたい」地域住民から賛否の声
札幌静修高校の校舎を移設し、その跡地に商業施設が建設される計画が明らかになりました。
住宅が立ち並ぶエリアに持ち上がった計画を、周辺の住民はどのように受け止めているのでしょうか。
(藤得記者)「札幌市中央区市電通りに面したところに高校があります。この校舎が移転し、新たに商業施設が建つ計画があります」
1922年に創立された私立・札幌静修高校。
校舎の老朽化などを理由に、現在テニスコートがある土地に2026年3月にも新たな校舎の建設を始める予定です。
静修高校はすすきのからほど近い中島公園のすぐそばにあります。
校舎を解体した跡地には商業施設やマンションが建つ計画です。
商業施設は3階建てで、テナントなどが入るほか、豊平川の氾濫に備えた避難場所としても活用したい考えです。
そして、屋上には生徒が使用するテニスコートなど学校専用の運動場を整備します。
閑静な住宅街に持ち上がった商業施設の建設計画。
マチの人は…
(近所に住む人)「(計画を)知らないです。びっくりしましたね」
(近所に住む人)「街の発展としては大変いいんじゃないですか」
6月24日、学校側は保護者や地域住民らを対象に説明会を開き、およそ30人が参加。
賛否は別れました。
(参加者)「商業施設ができると、裏通り・中通りの通行量が増えることも想定されます。そこははっきり言って懸念です」
(参加者)「日照権の問題が出てきた場合にちゃんと対応してくださるかどうかが心配」
(参加者)「地域に開かれたいい商業施設とかができれば、それはいいことなんじゃないかなと」
(札幌静修学園 西辻一真理事長)「開かれた学校にしたいと思っていまして、生徒と住民の方が手を振りあったりですとか、あったかい場所にできたら最高だなと」
「地域とつながる開かれた学校づくり」を掲げる札幌静修高校。
新しい商業施設は2029年に完成する予定です。