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人間を盾にオスグマ避けるためか 子連れ母グマなど住宅街に出没の傾向 札幌でクマの目撃相次ぐ

札幌市中央区の住宅街で6月24日夜、体長1.5メートルほどのクマが出没し、ドライブレコーダーがその姿をとらえていました。

付近の小学校では複数人でまとまって下校させるなど警戒を強めています。

24日午後10時半ごろ、ドライブレコーダーが捉えたのは…道路を横切るクマです。

札幌市中央区円山西町2丁目に現れたこのクマは体長1.5メートルほど。

近くの寺の横を通り、山へ戻っていったといいます。

(藤得記者)「クマが目撃された場所ですが、近くには閑静な住宅街が広がっています」

(付近の住人)「びっくりしました。こわいですよね」

(付近の住人)「いままで10年以上住んでいて目撃情報はなかったのでびっくりしています」

市が行った調査では、クマの毛と土を掘り起こした跡が見つかったということです。

(札幌市環境共生担当課 清尾崇担当係長)「茂みの近くを歩かないことや、暗いところを1人で歩かないなど気を付けていただけたらと思います」

6月に入ってこの場所のすぐ近くでクマの目撃が相次いでいて、先週は西区西野の住宅街でも目撃情報がありました。

専門家は、繁殖期にあるオスグマを避けようとする若いクマや子連れの母グマが住宅街に出没していると分析します。

(酪農学園大学 佐藤喜和教授)「人間の近くにいるほうがむしろオスグマは人を怖がって近づかないんですけれども、人間を盾にして人の側に出てくることで、オスグマを避けるというような行動をとっている可能性が高い」

動きが活発になりつつあるクマ。

近くの小学校では複数人でまとまって下校させたほか、市も看板を設置するなど注意を呼びかけています。

06/25(水) 18:41

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