相次ぐ山菜採り遭難の対策は カラフル・笛・クマスプレー 万全の装備と準備で入山を 北海道
北海道内で、山菜採りのために山に入っての遭難事故が相次いでいます。
楽しいはずの山菜採りで遭難しないためには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
登山用品などを多く揃える、札幌市のアウトドアショップです。
(秀岳荘 後藤恵輔さん)「このあたりのレインウェア、自然界にない青色などカラフルな色を身に着けるのがいい」
山での遭難を防ぐために、山の中で周りに同化してしまう緑色や茶色などの服装は避け、カラフルな色を身に着けることが重要だといいます。
(航空隊)「けがないですか?大丈夫?」
6月8日、石狩市でタケノコ採りの最中に遭難した75歳の女性が救助された瞬間の映像です。
女性のピンク色の服は、上空から見ても森の中で同化せずに目立っています。
他にも山で備えておくべき商品があります。
頭に装着するランプは、両手をふさがずに周囲を照らせるため、万が一の遭難時に役立ちます。
そしてー
笛を鳴らすことで、周囲に自分の居場所を知らせることも重要です。
さらに、忘れてはいけないのがー
(秀岳荘 後藤恵輔さん)「クマスプレーがあります。トウガラシから抽出したカプサイシンという刺激物、それを噴射してクマを撃退する」
5月に発売されたばかりのクマスプレーです。
10秒間の連続噴射が可能で、今数多く売れているといいます。
2025年に入って山菜採りでの遭難事故は36件発生していて、このうち2人が死亡しています。
相次ぐ山菜採りの遭難事故を防ごうと、警察によって実際に山に入っての啓発活動が行われました。
服の色によってどれだけ見つけやすさが変わるかの実験を行い、遭難時は体力を温存するために、大声で叫ぶのではなく笛を鳴らすことなどを推奨しました。
(函館方面森警察署 白川祐毅地域・交通課長)「山菜採りを行う際は、家族へ帰宅時間・行き先を伝えるとともに、単独で入らず複数で入って声を掛け合いながら活動していただきたい」
山菜採りシーズンに遭難事故を起こさないために、万全の装備と準備で山に入ることが重要です。