死亡した男児の両親ら イベント主催会社などを相手取り1億3000万円の損害賠償求める 森町ゴーカート事故

北海道南部の森町で3年前、イベント中にゴーカートがコースを逸脱して観客に突っ込み、当時2歳の男児が死亡した事故で、男児の両親らが2025年9月18日、イベントの主催会社らを相手取り、およそ1億3000万円の損害賠償を求める訴えを函館地裁に起こしました。
この事故は2022年9月、森町で開催されたゴーカートの体験会で、当時11歳の女の子が運転するカートがコース外に逸脱した際、観客に突っ込み、函館市の吉田成那ちゃん(当時2歳)が死亡したものです。
原告の代理人弁護士によりますと、イベントを主催した函館トヨペット(函館市)と、コースの設計などの委託を受けたアクトコーポレーション(千歳市)は、安全対策を講じる義務があったにも関わらず、それを怠り、事故が発生したとしています。
代理人弁護士は「裁判の中で、事実の解明と責任の所在を明らかにしていきたいとしています」としています。
一方、イベントを主催した函館トヨペットは「改めて被害にあわれた関係者様にお悔やみとお詫びを申し上げます。引き続き、誠心誠意、対応して参ります」とコメントしています。
事故を巡っては2024年2月、業務上過失致死傷の疑いで、イベント責任者の男とコース設計などの委託を受けた男の2人が書類送検され、函館地検が捜査を続けています。
09/19(金) 11:18