一面水に浸かった畑 記録的大雨で土砂流出 JR宗谷線で運転見合わせ…復旧めど立たず 北海道北部
北海道北部では8月17日、記録的な大雨に見舞われました。
畑や道路が冠水し、住宅の床上浸水のほか、JRは運転の見合わせなど交通への影響も出ています。
(渡辺カメラマン)「天塩町上空です。畑が一面水に浸かっています」
天塩町では17日、24時間降水量が観測史上最大の156ミリを記録し、町内の畑や牧草地がいまも冠水しています。
豊富町では床上浸水の被害が3件確認され、住民は朝から片付け作業に追われていました。
(浸水被害にあった住民)「川が流れているが、水位が下がらなかったから全部こっち来ちゃって。カーペットや畳はだめだね」
床上浸水は天塩町や幌延町でも確認されました。
17日の道内は大気の状態が非常に不安定で、前線の活動が活発化したため、日本海側北部の天塩町から豊富町周辺に帯状の降水帯が停滞し、非常に激しい雨が降りました。
洪水警報が出た豊富町と幌延町では避難指示が発令されました。
豊富町では18日午前7時すぎに避難指示が解除されましたが、最大8世帯14人が不安な一夜を過ごしました。
(避難した住民)「トイレが使えなかったからこっち(避難所)に来た。こんなことは初めてなんです」
この大雨の影響で交通にも影響が出ています。
(渡辺カメラマン)「線路の下が大きく削られ、枕木がむき出しの状態になっています」
JR宗谷線の豊富ー糠南間で、線路の土台の土砂が流出するなどの被害がでています。
JR北海道によりますと、復旧のめどは立っておらず、当面の間、稚内ー音威子府間で運転を見合わせ、バスによる代替輸送を実施するとしています。
08/18(月) 17:15