行き渋る児童をパジャマ姿のまま引っ張り車に…「幼稚園に戻れ」複数人が不登校に 40代男性教諭を懲戒処分・札幌市

札幌市内の市立小学校で、特別支援学級の男性教諭(40代)による不適切な指導で複数の児童が不登校となったことなどを受け、札幌市教育委員会は男性教諭を停職6か月の懲戒処分としたと発表しました。
男性教諭は2016年度から2023年度にかけて勤務した複数の小学校で児童に対し、体罰や不適切な指導を複数回行い、2018年度には同僚の女性教諭に対しパワーハラスメントを行ったとされています。
市教委によりますと男性教諭は、集中が持続できない児童のイスや机を蹴ったほか、授業中に児童に対して「幼稚園に帰っていい」などと発言。
さらに、学校へ行き渋る児童をパジャマ姿のまま手首を引っ張って連れ出し車に乗せるなどしたということです。
男性教諭が担当した児童の複数が不登校となりました。
男性教諭は2022年度に児童の手首を引っ張った暴行罪で、罰金10万円の略式命令を受けました。
また、市教委は男性教諭が2018年度に、同僚の女性教諭に対してパワハラ行為を行ったことも認定しました。
女性教諭は札幌市内の特別支援学級を担当していた当時、「男性教諭からパワハラを受けている」など学校の管理職や教育委員会に相談していました。
その後、女性はうつ病と診断され一時休職し、通院を続けていた中で自殺しています。
男性教諭は7月11日付けで退職しています。
札幌市教育委員会は、これらの事案に関係した校長職の管理監督責任を認定し、当時の小学校校長ら合わせて3人を文書訓告の処分としています。
07/11(金) 17:50