野生のクマ“待ち伏せ行為”人慣れ進み人身事故の危険性高まる 監視カメラ設置中にも一頭のクマ 知床
野生のクマを一目見ようという観光客などによる“待ち伏せ行為”が繰り返し確認されている問題で、知床国立公園のイワウベツ川沿いに、9月12日に環境省が監視カメラを設置しました。
監視カメラが設置されたのは、知床国立公園のイワウベツ川沿いの道路です。
カメラの設置作業中、大声を上げる職員の視線の先にいたのは一頭のクマです。
知床国立公園ではイワウベツ川沿いを中心に、観光客などが車から降り、野生のクマを待ち伏せする問題行為が繰り返し確認されています。
環境省によりますと、この行為によりヒグマの人慣れが進み、人身事故の危険が高まる可能性があるということです。
知床の羅臼岳では8月、東京の26歳の男性が下山中にクマに襲われ死亡する事故が発生しました。
(ウトロ自然保護官事務所 二神紀彦さん)「今回事故を起こしたクマも、これまでの調査でイワウベツで頻繁に出ていたクマであることが分かっている。クマをつくり出した原因の一つにイワウベツのヒグマの撮影の問題があると思う」
設置されたカメラの映像は、違反行為の有無の確認や関係機関との情報共有に利用されるということです。
09/12(金) 19:30